ただ今、有給消化中でして、気がついたら毎晩お酒を飲んでまして、今までは月の半分は夜勤でしたので自動的に休肝日を設けていたのですが、これはイカンイカンとなりまして、1日おきに飲むようにしてます。
以上、酒は飲んでも飲まれるな。
さて、浅田次郎さん。この作品は2022年に刊行された、とあるのでずいぶん最近の作品ですね。
松永徹は、東京から3時間かけて東北の田舎に着きます。40年ぶりの里帰りで、バスの運転手に「相川橋には行きますか」とたずねます。停留所でバスから降りると、軽トラックに乗った男が「トオっちゃんでねがか、松永さんとこの」と声をかけてきます。家の場所がわからないので教えてもらい、茅葺き屋根の家に着くと畑にいた老婆が「きたが、きたが、けえってきたが」と家に招き入れます。そうして、夕飯を食べ、風呂に入り、一泊して翌朝帰ることに。
室田精一が駅につくと、地吹雪。バスに乗って、相川橋の停留所で降りると、寺の住職が「あんやあ、セイちゃんでねが」といい、家に着くと「きたが、きたが、けえってきたが」と出迎えてくれ、「室田です、厄介になります」と答えます。
古賀夏生は、春の北国のバスに乗って、故郷に帰ります。停留所で降りると、酒屋の女主人が「あんやあ、おめはん、ナッちゃんでねのすか、古賀さんとこの。ほれ、同級生の佐々木サチコ、一緒に学校さ通ったでねが」といい「おじゃまします、すてきなところですね、お花がいっぱいで」と答えます。
東京の老舗企業で社長をしている松永、定年を機に妻から離婚を切り出された室田、医師の古賀は、それぞれ3人ともまったく接点のない別人ですが、「里帰り」の場所は、東京から新幹線と在来線を乗り継いで3時間、そこから1時間に1本しかないバスに乗って「相川橋」という停留所で降りて、しばらく歩いて慈恩院という寺の奥にある茅葺き屋根の曲がり家。
そこで「ちよ」という「母親」から夕食を作ってもらったり、風呂を沸かしてもらったり、寝ようとすると寝物語を聞かせてもらったりします。
松永はこの話を親友に、室田は妹に、古賀は知り合いの医師に話しますが・・・
もうかなり序盤にこの謎解きが説明されるのですが、まあネタバレなので伏せます。読み始めてからすぐに「ああこれもう絶対に泣いちゃう話だ」とわかって、なるべく人前とか電車で読まないようにしようとしました。
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