昨日は,MBF で良品計画・松井会長の講演を聞く。良品計画(無印良品)といえば,すぐその秀逸なデザイン戦略の話になるが,それは「表の競争力」の話だ。今回の講演はむしろ「裏の競争力」,つまり良品計画のコンセプトを背後で支える業務プロセスの改革や人事政策に焦点を当てており,意外に感じるとともに,おおいに勉強になった。それを踏まえた上であえてぼくが何に関心があるかというと,やはり表の競争力であるところの,製品開発戦略である。松井会長はさらなる競争力の向上を目指して,内部の製品開発の仕組みを革新しようとされているようだ。その動向が注目される。
日本企業のなかで,デザインで競争優位性を築いてきた例として,確かに良品計画が筆頭に来る。裏の競争力では同様に血のにじむような努力を重ねてきた日本企業にとっては,逆に表の競争力のために,いかに優れた製品を開発するかのノウハウが重要になる。松井会長が指摘されたキーワードは,消費者の半歩先を行くこと,そのためにオブザベーションが欠かせないこと,と同時に優れたデザイナーとグローバルなネットワークを構築すること,などなど。いうまでもなく,デザインのポリシーがない企業が,一時的に有名なデザイナーを起用しているケースなどと,同じレベルで議論できない。
日本企業のなかで,デザインで競争優位性を築いてきた例として,確かに良品計画が筆頭に来る。裏の競争力では同様に血のにじむような努力を重ねてきた日本企業にとっては,逆に表の競争力のために,いかに優れた製品を開発するかのノウハウが重要になる。松井会長が指摘されたキーワードは,消費者の半歩先を行くこと,そのためにオブザベーションが欠かせないこと,と同時に優れたデザイナーとグローバルなネットワークを構築すること,などなど。いうまでもなく,デザインのポリシーがない企業が,一時的に有名なデザイナーを起用しているケースなどと,同じレベルで議論できない。
(2)は人が入れ替わることも想定する現在の工場現場ではITの普及もあってある程度の確立ができたようなきがする。しかし(1)の話が奥深いのだ。私は有機・無機・鉄鋼・金属・生命科学を横断的に話せる人間がいたら、年収5000万以上で即座に雇う。