Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

サービスする「モノ」

2008-08-16 23:29:46 | Weblog
MacBook Air 上の Parallels を使って,Mac OS と Win との間を行ったり来たりしながら,ガソリンスタンドに関する消費者調査データを分析する。慣れない作業なので,いろいろ戸惑うことが多い。たまに Win 上のソフトが「落ちる」こともある。マウスをつなぐのは「らしくない」が,そのほうが効率いいので仕方ない。そうであれば,わざわざ MacBook Air を使わなくてもいいようなものだが, Mac に慣れる途上には無理があってもよい。

このデータは一部「研究」に使うとしても,主たる目的は「教育」なので,「模範演技」的な分析を行うことが望まれる。そのためには,誰でも標準的なソフトウェアを使えばできる分析の「型」を示す必要がある。しかし,それが思った以上に難しい。いろいろ理由(言い訳)は考えられるが,根本的には,ストーリーの構想力が足りないからだろう。

夕方になると急に涼しくなり,雷雨となった。ジムの帰りに寄った本屋で,以下のムックを買う。「最高のサービス」の例として,高級料亭/旅館を取り上げている点は興味深々だが,次いで芸者やホスト,体育会系セールスマンから学ぼうという話の展開に,疑問を感じないわけではない。「サービスは,最後は人だ」ということを強調しすぎると,大きな革新を妨げるのでは…。

セオリー vol.4 (2008) (4) (セオリーMOOK)

講談社

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中島聡氏は,Mac や iPhone のユーザーインターフェースに「おもてなし」を見出している。モノに体化された「おもてなし」のほうが,普及という点でも,品質管理という点でも優れている。ただそれは,ファストフード産業のような「サービスの工業化」とは異なるし,サービスに「工学」を導入すれば「生産性」が向上する,という議論とも方向性が違う。

ついでに以下の雑誌も買う。表紙には小さくしか出ていないが,「つけ麺」の記事も見逃せない。

dancyu (ダンチュウ) 2008年 09月号 [雑誌]

プレジデント社

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