Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

ブログは習慣である

2008-04-14 23:53:03 | Weblog

WIRED VISION の記事

  ブログ閲覧の鍵は「習慣」

が面白い研究を紹介している。それによると,人がブログを読むのは,コンテンツに興味があるからではなく,習慣になっているからだという。確かにそうかも・・・ぼく自身,いくつかのブログ(またはWeb日記)を毎日チェックするのが習慣になっている。更新されていない日があると,心配になるくらいだ。

これまでのブログ研究は,主にブロガーに焦点を当ててきたという印象があり,ブログの読者を研究することは,なかなかいい目のつけどころだと思う。マーケティング的にも,多くの消費者がそうである読者の研究は価値がある。クチコミ研究において,言い出しっぺよりそれを伝える人々に注目した Watts らも同じである。

上述の研究は,15人のブログ閲読者へのインタビューに基づいているとのこと。これを量的調査によって裏づけることが期待される。大規模な質問紙調査? それもありだが,サーバのログデータから,ブログの閲覧がどれだけ「習慣的」か検証する方法もある。さらには,アイカメラを使うなんてことも・・・。

ブックマークやRSSリーダなど,習慣的な閲覧行動を補強する要因はあるものの,定型的な行動パタンが徐々に,あるいはある日突然変化する可能性は否定できない。なぜ,どうして,そうなるのか? それをどうやって測定するのか? ぼく自身は,むしろそこに関心がある。「ルーティン」と「変異」・・・進化論的モデルの世界である。

ところで今日,研究室のデスクトップPCが「旅に出た」。例のメーラー問題の最終決着のためである。その結果しばらく「絶対計算」ができないので,講義資料づくり等々の「手仕事」に専念するしかない。もちろん,そうした仕事は山ほどあって,時間をもて余すことはなさそうだ(それどころか,絶対的に時間が足りないぐらい)。

ブログの閲覧が習慣なら,投稿もまた習慣になってよい。超多忙なのに毎日更新されているアルファブロガーの方々がまさにそう。時間のありなしは関係ない。忙しさにかまけて広い情報収集や深い思考を怠るから書くことがなくなる。ブログの投稿を習慣化すれば,知的活動のテンションを維持できる(・・・というのは本当かな)。


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