Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

いつか読む日まで

2007-09-28 01:23:24 | Weblog
明日(今日)の授業の準備で一日終わる。長崎での授業の採点が終わっていないことが気になり始めた。注文していた本がどんどん届く。

佐藤悦子『SAMURAI佐藤可士和のつくり方』誠文堂新光社・・・ご本人の著書『佐藤可士和の超整理術』は一時品切れでまだ届かない。ジョン・ヘスケット『デザイン的思考』ブリュッケ・・・と合わせてデザイナーの思考に学ぼうという算段。ヘスケットでも,こちらはHBSのほうの『バリュープロフィットチェーン』日本経済新聞社…顧客満足と従業員満足が利益に結びつくという主張で有名。ただし,きちんとした実証的裏づけがないという批判もある。

同じHBSのイアンシティ他『キーストーン戦略』翔泳社・・・は生態学をメタファーにしている。ということなら,本家オドリン=スミー他『ニッチ構築』共立出版・・・から学ぶこともあるだろう。さらには,複雑系の生命研究,池上高志『動きが生命をつくる』青土社・・・から学びたい。いつ,何を学べるかわからねど,このあたりは必ず「買う」。

古典からも学ぶべしと思い,タルド『模倣の法則』河出書房新社・・・模倣の本質性は最近学んだばかりだ。チャルディーニ『影響力の武器(第二版)』誠信書房・・・はすでに古典といってよいだろう。Loewenstein の論文集 "Exotic Preferences" Oxford Univ. Pr. …は,本来最も先に読むべき本かも知れぬ。にしても,エキゾチックな選好というのは,どんなニュアンスなのか・・・。

最後に今野浩『21世紀のOR』日科技連出版社・・・ちらちらと読むと,すぐに経済学への悪口が目に飛び込んできた。20世紀に花開いたORであるが,マーケティングという辺境の地では枯れそうである。ORから始まったマーケティング・サイエンスは,いまやどちらかというと,(特に米国では)経済学の属領だというと,いいすぎだろうか。

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