28歳というのは,大学を卒業し,新卒で就職してちょうど5年目を迎える頃。現場の仕事をかなり覚え,そろそろプロジェクトリーダーを任される年齢だ。本書は,そうした年齢の女性社員が新製品開発を任されるという想定で,どのようなスキルが必要かを物語形式で描いている。
著者はいずれも法政大学のビジネススクールで学ぶ(学んだ)社会人で,実務経験と大学院で教える理論的枠組みの両方に通じている。プロジェクトが与えられたらまずSWOT分析,そしてブレインストーミング・・・などなど定番といえる手続きが登場する。誰もが一応は知っておくべき知識である。
そうした知識が楽しいストーリーとともに紹介されるので,堅苦しい教科書を読むよりはるかに抵抗なく頭に入る。もちろん,実際にはもっと複雑で,泥臭いし,形式知化できない部分が多々あるわけだが,それはいずれ実践を通して学ぶこと。まずは全体を概観しておくことは決して悪いことではない。
本書のタイトルは「28歳の仕事術」であるが,実際には新入社員,あるいは就職活動中の大学生にとっても役に立つ本だと思う。実際の仕事の多くはチームによって遂行される。そのことを学生たちはゼミやサークル活動である程度学んでいるが,会社の場合は密度と濃度と粒度が違う(・・・はず)。
それにしても,自分が28歳の頃を思い出す。どんな仕事を,どんなふうにしていただろうか・・・うーん・・・この本はまだなかったしなぁ・・・
ご恵投いただいた小川孔輔先生に御礼申し上げます。
28歳の仕事術―ストーリーでわかる! 失敗しないフレームワークの使い方 (日経ビジネス人文庫) | |
小川孔輔(監修) 栗野俊太郎 栗原啓悟 並木将央 | |
日本経済新聞出版社 |
著者はいずれも法政大学のビジネススクールで学ぶ(学んだ)社会人で,実務経験と大学院で教える理論的枠組みの両方に通じている。プロジェクトが与えられたらまずSWOT分析,そしてブレインストーミング・・・などなど定番といえる手続きが登場する。誰もが一応は知っておくべき知識である。
そうした知識が楽しいストーリーとともに紹介されるので,堅苦しい教科書を読むよりはるかに抵抗なく頭に入る。もちろん,実際にはもっと複雑で,泥臭いし,形式知化できない部分が多々あるわけだが,それはいずれ実践を通して学ぶこと。まずは全体を概観しておくことは決して悪いことではない。
本書のタイトルは「28歳の仕事術」であるが,実際には新入社員,あるいは就職活動中の大学生にとっても役に立つ本だと思う。実際の仕事の多くはチームによって遂行される。そのことを学生たちはゼミやサークル活動である程度学んでいるが,会社の場合は密度と濃度と粒度が違う(・・・はず)。
それにしても,自分が28歳の頃を思い出す。どんな仕事を,どんなふうにしていただろうか・・・うーん・・・この本はまだなかったしなぁ・・・
ご恵投いただいた小川孔輔先生に御礼申し上げます。