Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

科研費の打率

2008-10-01 23:39:21 | Weblog
そろそろ科研費申請の季節である。とはいえ,今年は「2年目」なので,そちらのほうは救われている。だが,来年のことを考えると,そろそろ論文投稿の作業に入らないと,次はないだろう。しかし,毎日授業やセミナーの準備,いくつかのプロジェクトの仕事に追われ,その時間が取れない。自業自得とはいえ,辛い。

今日は,職場で開かれた科研費に関する説明会に出た。国立大は教員1人が平均1件申請しているが,私立大は1人0.6件しか申請していないという。とはいえ,最近は私大からの申請も増加する傾向にある。国からの予算は頭打ちになりつつあるので,これからより競争が厳しくなっていくわけだ。科研費獲得額が,研究者や大学の「格」を示す指標になる。

審査の仕組みを聞いていると,ずっと科研費をもらい続けることなど,ほぼ不可能に近いと感じられる。全体の平均「打率」は2割強だから,5割打つのでも十分すごい。自分の研究のストーリーをはっきりさせるには,たとえ三振を繰り返しても,つねに打席に立ち続ける(そしてバットを振る)ことが重要だという気がする。

以前から,同僚や友人たちと構想してきた「大型」のほうをどうするか… 準備が足りなさすぎてどう考えても無理だと思う一方,落ちても失うものはないのだからダメモトで,と思ったりする。いまは何よりも時間が大事なのでは,という心の叫びもある。すでにもう破綻状態なのに,これ以上戦線を広げるのは自殺行為だと。

広島2連敗。今日の「カープ日記」には「残り4試合全勝で71勝68敗5分。中日が残り6試合2勝4敗で70勝69敗5分」という計算が出ている。全くあり得ないことではないが… それより目標を,3位ではなく勝率5割達成に変えたほうが無難かも。ともかくオレはそれどころじゃないんだ! と野球「以前」のことでイライラする日々。

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