Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

クリエイターたちのスモールワールド

2009-02-17 23:59:10 | Weblog
注文していた「スタジオ・ボイス」2005年7月号が到着した。最初に,複雑系や複雑ネットワークについていくつか啓蒙書を書いているマーク・ブキャナンへのインタビューがあり,スモールワールド・ネットワークに関する簡潔な解説が与えられる。その後,何人ものファッション・デザイナーやプロデューサー(という呼称が妥当かどうか,ぼくには自身がないが・・・)へのインタビューが続き,彼らのコラボレーションの一端が紹介されている。そして,セレブたちとの戦略的なネットワーク形成や,ロンドンにおけるクリエイティブ異種格闘技的ネットワークの話などなど。

STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2005年 07月号

インフアス・パブリケーシヨン

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スモールワールドという概念からすれば,個々のクリエイターやアーティストの周りにある比較的な小さなネットワークをたどっていくと,それぞれのネットワークがどんな予想外の広がりを見せるかが興味深い。この記事では,そこまで明示的に扱っているわけではない。それが実際にどうなっているのか,調べてみると面白そうだが,それが果たしてどこまで可能なのか,はっきりしたイメージがわかない。

いずれにしても,この文献を教えていただいた高野さんに感謝。

今夜は MBF で片平先生の講義を聴く。世阿弥『風姿花伝』からレヴィ・ストロース『野生の思考』へと話が展開する。数十年前,確かにぼくの本棚を「飾っていた」本だ。ブリコラージュ ・・・一世を風靡したこのことばが,ブランド論あるいは経営論に新しい光を当てている。「初心」に立ち返るという意味では,メルロ・ポンティなどにも立ち戻るべきかもしれない。

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