午前中,卒論の中間発表。審査してもらった秋山さんと昼食。最近,ゲーム理論の研究者の間では,ほぼ無意識に,一瞬に行われる意思決定を small decision というらしい。進化ゲームは,まさにこうした意思決定を説明するのに役に立ちそうだ。だとすると,「無意識の消費者行動」との接合も視野に入ってくる。・・・短時間だが,いつものように実り多い時間になった。
午後は会議。組織が外的な成長機会を奪われ,いったん縮小さざるを得ないときの空気・・・このところ,多くの人々があちこちで感じているものだろう。そして,大学には,企業に比べあまりに制約が多すぎるという事実。ずっと大学で生きてきて,これからそうしたいと願う人々は,今後どうすべきなのか。もはや「そちら側」に立つ人間として,他人事ではない。
会議を中座して,近々発注しなくてはならない調査の打ち合わせ。だが,速やかなる執行に立ちはだかるのは,調査とは無縁の役所の壁だ。それにしても,時間感覚がここまでズレているとは・・・自分の仕事はのんびりで,相手には期日を厳しく言い立てる人々・・・大企業病とかいっても,「お役所」に比べれば可愛いものである。
風邪で体調は万全ではないが,やれることをやれるうちにやっておかないと・・・。
本日届いた本
青山秀明他著『パレート・ファームズ―企業の興亡とつながりの科学』日本経済評論社 ・・・パレートの法則つまりベキ則を基軸に企業行動を解析する試み。今年6月の発売というが,気づかなかった。先日の日経・経済図書文化賞にノミネートされたが,既存の経済学との距離が大きいという理由で選からもれた。
川越敏司『実験経済学』東京大学出版会 ・・・著者は,実験経済学がいまのように認知される以前から研究を積み重ねてきた。敬意を持って読むべき一冊。
午後は会議。組織が外的な成長機会を奪われ,いったん縮小さざるを得ないときの空気・・・このところ,多くの人々があちこちで感じているものだろう。そして,大学には,企業に比べあまりに制約が多すぎるという事実。ずっと大学で生きてきて,これからそうしたいと願う人々は,今後どうすべきなのか。もはや「そちら側」に立つ人間として,他人事ではない。
会議を中座して,近々発注しなくてはならない調査の打ち合わせ。だが,速やかなる執行に立ちはだかるのは,調査とは無縁の役所の壁だ。それにしても,時間感覚がここまでズレているとは・・・自分の仕事はのんびりで,相手には期日を厳しく言い立てる人々・・・大企業病とかいっても,「お役所」に比べれば可愛いものである。
風邪で体調は万全ではないが,やれることをやれるうちにやっておかないと・・・。
本日届いた本
青山秀明他著『パレート・ファームズ―企業の興亡とつながりの科学』日本経済評論社 ・・・パレートの法則つまりベキ則を基軸に企業行動を解析する試み。今年6月の発売というが,気づかなかった。先日の日経・経済図書文化賞にノミネートされたが,既存の経済学との距離が大きいという理由で選からもれた。
川越敏司『実験経済学』東京大学出版会 ・・・著者は,実験経済学がいまのように認知される以前から研究を積み重ねてきた。敬意を持って読むべき一冊。