ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ペスカトーレの正しい食べ方または大きなお世話

2010年03月06日 | パスタの話

PhotoPhoto_3  ペスカトーレが運ばれてくる。
その見栄えの豪華さに感嘆の声を上げることだろう。
しかし、いつまでも見とれている訳にもいかない。
どうやって食べたらこのペスカトーレを充分に堪能できるのかという作戦を組み立てなければならない。
それも、瞬時に判断しないと、こういった麺類に対しては致命的な打撃となる。
そこで、このブログでクアトロのペスカトーレの食べ方をシュミレーションしてみる。
まずは具の種類を識別しなければならない。
クアトロのペスカトーレは異常ともいえるほど具沢山である。特に貝類が多く殻ごと使われている。この場合は、スパゲッティと具を皿の上で混ぜ合わせるといった愚行は避けなければならない。
また、その必要もなくスパゲッティ一本一本にそれぞれの素材から出た旨味がよく絡んでいるのが肉眼でも確認できるはずだ。
具をひとつづつ味わいながら、静かに具と具の合間からスパゲッティをたぐり寄せるといった作戦が妥当のようだ。
そして、貝類が豊富なのだが、この貝類の殻を外す作業をどうするかという重大な問題に直面することになる。
方法は三通りある。
①食べる前に殻を全て外しておく。
②パスタの合間合間に殻を外して食べる。
③殻ごと食べてしまう。
ここは、安全策として②を選択すべきだろうか。①では、貝類が多すぎて時間を取りすぎるように思われる。そして③はあまりにも危険を伴う。
そして、魚貝を自分の好みの順番で食べながら、その合間にスパゲッティをフォークに巻き付けて食べる。さらに、ソースも最後にきれいに無くなるように計算しながら食べ進んでいく。
たとえば、海老を食べてスパゲッティを食べてソースを食べる。カニを食べてスパゲッティを食べてソースを食べる。・・・といったぐあいだ。
魚貝を食べる順番にはそれぞれの生い立ちが反映されることも多いようだ。たとえば大好きな海老を最後までとっておく人。大好きな海老は一番始めに食べてしまう人。それぞれに人生経験が左右されていると思われるが、その点は自由に行動すべきだろう。
このようにして、息をつくのも忘れクアトロのペスカトーレに没頭する。
食べ終わり、ふぅーっと息を吐き、顔を上げたとき、きれいな桜の花が目に映る。
そうして至福の時を感じることだろう。

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