ずうっと紹介し続けた政所への入口、八風街道(国道421号線)右手、愛知川(えちがわ)右岸、滴る緑の中に佇む茅葺き屋根。
隠れ宿や季節料理で、知る人ぞ知る古民家の宿「山峡・日登美山荘」は永源寺ダムに沈む運命の九居瀬集落より、築300年の葦葺き民家を移築したもの。
1979年、約35年前「日登美山荘」として営業が開始されたらしい・・・・。
国道脇の山荘入口には、まだそれほど古くない茅葺き水車小屋が趣の有るデコレーションに成っている。
なんとも懐かしい響きの森の水車・・・・僕の脳裏にもハナタレ小僧の時に見慣れていた小さな水車小屋が、一つだけ鮮やかに焼き付いている。
両妻、入母屋茅葺き屋根を檜皮庇の上に載せ、しっとり落ち着いた緑の中に佇んでいる。
永源寺ダム周辺では175戸の水没世帯を含め、213世帯が移転され、九居瀬の集落は地上から姿を消した。
撮影2013.6.23