愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

愛媛県西条市、千町(せんじょう)の棚田

2010年10月10日 | 棚田景観

西条市は、愛媛県の東部に位置し、四国最高峰の石鎚山を南に仰ぎ、北は瀬戸内海に面しています。

そんな石鎚山系の北東山麓に有る千町は西条市街から車でなら約15分、決して辺境ではないが人口流出はとまらない様で、地域にあった千町小学校も,もう遥か昔に閉校されてしまったようです。

それほど市街地からのアクセスも悪くないのに此処も典型的な四国の山間集落、道路は集落の遥か谷底の加茂川沿いに走っていて下界とは一線を画した「天界の村」と言う感じは否めない。

 

谷底の国道194号線加茂公民館辺りから千町の山間集落に分け入る専用道路を暫く進むと、集落入り口辺りだと思われるカーブに古びた公民館風建物、集落内の道をつづら折れに高度を上げていくと視界が広がり、巨大な石積み棚田集落が姿を現わす。

 

 

この千町は広大な斜面を切り拓き一面を石積の棚田にに変えてしまっている。

比較的棚田風景が良く残る「久保、宮の首」??辺り・・・

斜面の等高線に沿って道路はつづら折れに上へ上へと延び、集落もこの広大な斜面にいくつも形成され点在している。

天正の陣(1585年)の際、土佐の伊藤近江守祐晴が援軍60人を引き連れて高峠城(現西条市)に出兵、その後彼らは土佐に帰らずこの千町に定住、「千町といわれるまで耕して 谷の向こうに人家みゆ」という歌が地名の由来として残っているとか・・・・

しかしそれも3~40年まえ、斜面の中間程度の棚田までは棚田として昨日して居るようですが上部に行くほど棚田では無くなり棚畑、はたまた耕作放棄の原野と化しているところも・・・・。

この広大な石積み棚田景観をこのまま過疎化・高齢化などにより、みすみす崩壊させてしまうのは忍びない。

撮影2010.9.25



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