旧和知町下山に建つ重要文化財茅葺民家の渡辺家住宅。
国道27号線下山バイパス、下山信号??を東へ少し入った処に建って居る。
付近は10軒ばかりが山田の中にポツポツ軒を寄せ合う小さな農山村。
しかしそんな集落には不釣合いな程立派な「大福光寺」が目と鼻の先に有って、この地の歴史の深さが窺い知れる。
渡辺家住宅は昭和50年に国の重要文化財に指定された京都北部では最古に属する民家だと言われ、江戸中期享保10年(1725年)の建造。
入母屋造・茅葺・桁行12.8m、梁間9.8m、約120平方m、深い葺き下ろし屋根を持っている。
葺き替えてもう随分経つのか北側に当たる裏屋根は随分苔生し茅が痩せて居る。
妻側から見ると、煙出し部の妻飾りが随分飾りっ気の無い旧式なものに思える。
丁度家の前に居た人に声を掛けると主人だったようで・・・・気楽に中まで招き入れられ話を伺えた。
何と言っても文化財指定の一般民家が抱える苦悩が痛いほど判る話だった
撮影2015.11.4