愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

滋賀湖南市 針不動石龕仏

2009年12月08日 | 石仏:滋賀

もう随分以前の事に成るので記憶もおぼろげなのですが,記憶の糸をたどってMAPの間違いはないと思います。 

旧東海道の石部宿から暫く南進、飯道神社の看板の有る辻を右折暫く行った針集落の中にある地蔵堂脇にこの石仏が祀られて居る。

以前から清水俊明さんの「近江の石仏」で、その存在を知ってからずっと気になっていた石仏さんでした。

それと言うのも石龕仏と言うぐらいだからせめて奥壁ぐらいは有る龕の中に入っているもので、写真のように両石壁に屋根石を乗っけただけの形が妙に愛しかった。

事実その地は山裾に有るでもなく集落の内の法恩寺と言う廃寺跡の境内、小さな地蔵堂の有る空き地となっていて野仏のような景観がうれしい。

石仏は高さ1.7mの花崗岩自然石に像高1.4mの不動明王を薄肉彫りにしている。

像容は磨耗の進行が強く細部までは確認できないが不動明王にしては穏やかな趣が感じられ鎌倉中期の像立と考えられています。

現在も信仰篤いのか、手向けられた花の新しいのがうれしい。

撮影2007.12.1

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