京都嵯峨野大覚寺はこの嵯峨野を代表する景観として訪れる人が絶え間ないところ、その昔嵯峨御所と呼ばれ院政が行われた所としてもよく知られ、景観の素晴らしいところから時代劇映画のロケ地としてもよく登場する。
境内庭園の東側に広がる大沢の池はその時代に作られた遊苑池で平安貴族の優雅な舟遊びが偲ばれる。
池の畔の護摩堂横に約二十体ばかりの古石仏が一列に並んでいる。
右側には右手に錫杖を持たない像高1mばかしの古式な地蔵菩薩、その左手の大きな木の株から顔だけ覗かせている如来石仏が有ります。
樹株の左側から、花崗岩に厚肉彫された像高1.2mの坐像石仏が六体並んでいて圧巻です。
薬師如来
釈迦如来
大日如来
阿弥陀如来
阿弥陀如来
左端が弥勒菩薩??
左端の一体は菩薩像ですが残りの五体は如来形で、右から薬師、釈迦、大日、阿弥陀、ともう一体阿弥陀の五如来で、四方仏を一列に並べたもののようです。
かなり風化が進んでいるものの鎌倉中期の造立と考えられていて、重量感と力量の有る石仏で、周りの景観ともよく溶け合っています。
撮影2006.12.16