愛しきものたち

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北摂の石仏-9 野間中「六体地蔵」、他

2007年04月13日 | 石仏:大阪

豊能町の中心、余野から北のほうへ暫く走ると妙見口の信号。

この信号を左折、妙見山を越えて、きつい九十九折れを下って能勢町へと入っていくが、平地に入って最初の集落が野間中の集落。

この道沿いの山から下りきったカーブの右側に小さな覆い屋の六体地蔵磨崖石仏がある。

これぞ野の仏だと言わんばかりの風情、旧街道脇に立っていて、高さ1.5mの自然石花崗岩に横長方形の輪郭の中に六体地蔵立像を横一列に並べ、枠外左に船形光背の小阿弥陀坐像を刻んでいる。

永禄七年(1564)の銘があり室町後期の像立。

この石仏より少し進むと野間中の信号、この信号の少し手前右側に、能勢町指定文化財の野間のたて石と呼ばれる地蔵種子板碑がある。

この地域に多い花崗閃緑岩に地蔵の種子「カ」を薬研彫りにしていて、暦応四年(1341)南北朝初期の像立。

板碑としては大きく珍しい。

撮影2006.10.21

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