プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

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バリの交通事情2

2006年08月08日 | 毒バリ
交通事故…

関わりたくないことだった

しかし、1年間の滞在中、2回
事故に遭遇してしまった…

もちろん命に別状のないものだったから今、私達がいるんだけど

1回目は自分達の店の前の大きな通りでのこと
この通りは厄介な場所で、っていうかなんでナン?とききたくなるくらい勝手に規制が変わるの
しかもひどい時は 1ヶ月単位 でくるくる変わる


今月からは駐車禁止
えーお店の従業員のバイクはどーすんだよー

今月からは駐車OK

ありがたい でも何で?

今月からは一方通行

翌月は反対からの一方通行


ああああっまぎらわしい!

漫才でもコントでもなくて真顔で警察官が伝えに来るんだから
ウブドの実力者が思いつきでやってるってきいたこともある

最初はウッソーいくらなんでもって思っていたけど、どうやら本当みたい
こんなことがまかり通ってるから、事故も起こって当然!

さて、ある日の午後
スタッフのスカルダニがすっ飛んできた

「ぷんさん、バパ(ダンナのこと)がぁ!トラフィックアクシデント!」

な、何~!

「ま、前の通りで!倒れて動かないんです!」

青ざめる私…
頭の中には血を流して横たわるダンナの姿が浮かぶ

どうしよう生きてるよね?病院?ああ、死んでしまってないよね?こんなところで一人にしないでーーーーー!
パニックになると想像力はおかしなところまで膨らむもの…

人だかりに近づくと見慣れた黒い顔が立っている

あれ?生きてる、どこが倒れて動かないじゃ~!

向かいの土産物屋の階段に一人の女性が痛みをこらえた顔で寝かされている

どういうこと?

ダンナが店の前から車をゆっくり道路に発進させたところに、猛スピードの二人乗りバイクが車に突っ込んできたらしい
そもそもこの道は、その方向からバイクが走ってきてはいけないはず…
運転者の若い男性はそれを承知していたようだし、自分がスピードを出していたことも認識してたようで、怯えていたみたい
ましてやぶつけたのは外国人の車

ここが私達と感覚の違うところ
人の命よりも車のほうが高いから

「どうしよう…ルールを破った上に外国人の車に傷をつけてしまった!弁償なんてできないよ~困ったなぁ…あああ、どうしよう、どうしよう」

その時外国人は思う

「怪我の程度は?まさか頭打って命に関わるなんてことは?治療費とか払うことになるだろうな、お金持ちだと思って法外な金額を言って来ないだろうか…でも死んでしまったりしたらお金では済まない…」

幸いにも彼女は骨折などもなく大した怪我ではなかった(らしい)
ダンナはその日の治療費を払って、バイクを運転していた彼と協議のうえ

彼のバイクは彼が修理しその後の治療費も自分達で払う
そして車の修理代は私達が自分で支払う

彼は車の修理代を免れて、心から喜んでいた

2回目の事故は、ちょっとした接触事故
急停車した前のボロボロのトラックに、私達の車が軽くぶつかった感じ
お互いの車が傷ついたけれど、ボロトラックの凹みとこっちのぴかぴかの車の損傷じゃダメージが違いすぎるよ~

作業員のような二人は困った顔をしている
困った顔するのはこっちなんですけど…日本じゃぶつかったほうが悪いことになってるし、、、

ダンナは前のこともあったから
「いいよ、もう行ってください」
と言ってみる

男二人は急に満面の笑顔になって
「サンキュー、サンキュー」
って言いながら、私たちの気が変わらないうちにとでも思ったのかな?
一目散にその場を走り去る…手を振りながら…

バリでは警察がまたくもってあてにならないので、事故の時も自分達だけで解決するのが普通
その時は痛み分けで修理代、治療費などは半々にすることが通例
外国人が相手の場合、何も知らない場合そこにつけ込んで多額の治療費を要求する人もいるし、私達の場合のように高い車の修理費を払わされるんじゃないかとヒヤヒヤの人も…

実際に人身事故が起きても、その賠償金は車のほうが高いとか
ある外国人の話によると20万円くらい払えば済んでしまうって…

いつかはバリも変わるんだろうけど、やっぱりそんなの悲しいよね

最初の事故の時の女性はどうしただろう
バリの医療でちゃんと完治してるのかな?
気にかかる…


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