プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

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島結特派員「いーちゃん」の2012沖縄夏便り~1

2012年08月10日 | 島結
島結カウンターズの最年少、いーちゃんが夏休みを利用して
またまた沖縄に飛んでくれました!

今回も早速沖縄のレア情報、届きましたよ~♪

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昨日は田芋農家の宮城さんの叔母さまのトーカチーのお手伝いでした。

全てのことが初めての経験。
とても楽しかったです。


大きなお鍋で、大勢の人が食べるお祝いの料理を作ります。


お祝いのお料理、沢山あります。
初めて食べたもずくのゼリーは美味しかったです。
もちろん手作りですよ。
それにしてもやはり沖縄、朝下ごしらえで炊いた大根
常温で置いていたら、夕方には食べられなくなっていました。
残念~。



豚三〜四頭分の血液で、チーイリチャーができあがり。

ハエが…猫が…
ものすごかったです。

ここ沖縄でもさまざまな行事が年々縮小されているそうです。
少し寂しい気がします。

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■沖縄では88歳(米寿)のお祝いのことを「トーカチ」と言います
親戚や友人を招いて大勢でお祝いします
ホテルやレストランの壁やエレベーター内に「トーカチ祝いプラン」
というようなポスターが必ずあります
かなり盛大に祝うのですね!

「トーカチ」とは戸掻(とかき)のウチナーグチで、
笊に盛ったお米を掻き落として平らにする棒の事をいいます

大きな笊にお米を盛りあげ、そこに赤い紙で飾った戸掻を沢山挿し、
集まってくれたお客様達に一本ずつ手渡すそうです

本土では戸掻というもの自体、最近は縁が無く何のことやら?
ですよね
「トーカチー」の習慣があるうちは沖縄では戸掻を知らない人はいないはず
良い習慣ですね


■「チーイリチャー」まさにそのとおり、豚の血で肉やモツを野菜と炒めた
伝統的な祝いの料理です
お祝いがあると豚をシメて、皮も内臓も血もぜんぶ料理にします
血は保存しにくい食材なので、新鮮なうち料理に使ってしまいます

私が住んでいたバリ島でも、お祝いごとに豚をシメる習慣があり鳴き声以外は
全部食べてしまいます
血はソーセージにもしますが、シメた朝いちばんなら「ラワール」
根のハーブと唐辛子、塩で味付けした豚肉と若いジャックフルーツ、
ココナッツなどに新鮮な生血を混ぜて作ります
これを作れるのは男性のみ
お祝いの朝はみんなラワール作りに忙しいのです

なんだか「チーイリチャー」と似ていますよね

お祝いごとに欠かせない料理は大量調理、とても大変だと思います
こういった文化は都会では失われてしまいました
10年後、20年後の沖縄では「チーイリチャー」はものすごく珍しい料理に
なっているのではないでしょうか…