プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

台所は料理するだけの場所でなくいろんなことを思う場所♪南国料理・泡盛の店「島結」からのお知らせもあるよ

工事開始 ワイルド大工編

2006年01月14日 | 毒バリ
テラコッタを貼った床の上には、レセハンと呼ばれるバリ式の高床縁側風のスペースを作りながら、母屋のメインスペースにもアイアンウッドと呼ばれる頑丈な材木でデッキを張る作業も同時進行していく

バリ人の大工作業は、始めの計測はかなり適当で、最後に帳尻を合わせればOKという感じ、

飛び出しちゃったら切ればいい
合わなかったら削ればいい
足りなかったら…ボンドでくっつければいい


切るのはいいとしても、ボンドでってわけにはいかないので、ダンナはいちいち材木の幅を確認するのはもちろん、材木そのものへの気配りも欠かせない
すっかり歪んで反り返った材木があっても、反りを考慮しながら…なんて考えはまるでない彼ら

気合と力技

で打ち付けていってしまう

チョビヒゲ太郎…あんたらホントいい加減だよね…

ダンナがこっちを見ていないのを確認すると近くに寄ってくる
「プンちゃん、プンちゃんは可愛いね~」
おいおいウインクすんなよ!

こいつら、日本人と見ると誰でも口説くんだよねー
常に 隙あらば…
でも 隙だらけ…
チョビヒゲ太郎!君の奥さんが後ろに立ってるって!

チョビヒゲ太郎のほかにジョニー(ジョニー大倉氏になんとなく似ているので私が命名)という、かなりすっとぼけた男もいる
彼は本名を

ムダララ

と言い、インドネシア語にすると

ムダ=若い
ララ=貧乏
「若貧乏」

という意味のとても可愛そうな名前
そのうえ「その名の通り嫁なし、金なし」と皆にからかわれてる!
バリ人が通常使うバリ語と、共通語のインドネシア語は全く違う言葉なので、こんな悲しい(おもしろい)ことが起こっちゃう

このジョニーがまたスゴイ
何がスゴイって、足裏がスゴイ!
彼はいつも裸足、バリの大工や道路作業員は
ビーサンで仕事をするという暴挙に出ている人ばかりだけど、ジョニーのように殆んど裸足っていうのも最近はちょっと珍しい

削った木屑の上を歩きながら「イテテテ!」
足の裏に結構大きなささくれた材木が刺さってる~
サクッと抜いて、ぽいっ 足裏には怪我はおろか傷痕すらナシ
「もう痛くなーい」

お前はゴリラか?!

あながち遠くはないね…
普段はボーっとした顔で木陰に寄りかかり、フィルターの根元の根元まで、ちまちまとタバコを吸ってるジョニーだけど、ジャングルに入った彼はものすごくエキサイティング♪

椰子の木にスルスルッとよじ上って、実を落とすとササササーッと下りて来る、でもってまた次の木へスルスルッ…山ほどの椰子の実、いつの間に見つけて来たのか花束のようなワラビも抱えてる~
うん、まさに自給自足

若くて貧乏でゴリラのジョニー

ワイルド好みの私だけど、やっぱり人間がいいな