プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

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毒のはじまり

2006年01月09日 | 毒バリ
「なあ、バリでレストランやらへん?」

バリで現地観光ツアー会社を経営しているモシモシ社長にもちかけられた話が
私達のところへもたらされたのは2002年お正月

彼はダンナの高校時代の友人で、生粋の関西人、商売が大好き、電話大好き
某商社を退職後、大好き?なバリ島専門のネット代理店を開き
その後バリで現地法人を立ち上げた
バリに関する情報量は相当なもので
バリ好きの人たちにはちょっと知られた存在

でも社長は飲食に関しては全くの素人
そこで「ええ人おまっせ」と
飲食経験のある私と経営を学んだダンナに白羽の矢を立てた

大丈夫なん?

不安はあって当たり前、
共同経営をもちかけ、日本人にたっぷりお金を出させておきながら
売上げを渡す事なく知らぬ存ぜぬなんて話は
バリじゃよく聞く話だもん

インドネシアでは、家や建物を外国人が所有することは出来ない
インドネシア国籍を持つ人と貸借契約を結び、土地や建物を借りるのが普通
バリに家を持ってるという外国人の殆んどが、旅の間に親しくなったバリ人がらみで
20年、30年と契約した土地に家を建てている
自分の休暇時にその別荘を使い、利用しない時期は
プライヴェートヴィラ
という形で観光客にホテルとして貸し出す
契約終了後は建物ごと貸主に返却されるから、貸主は新築ではないまでも
外国人のセンスで建てられた家を一軒、手にするというわけ
家の管理も彼らに任されるので、土地を貸せば仕事も得られる

家が完成し、支払いが終わって、さあ様子を見に行くか…
全く違う人が住んでるんですけど!?
住んでいる彼らに事情を聞くと、この土地の持ち主から購入したとのこと
そう、外国人はまんまとだまされた~
契約書があったところで、その法的効果などないに等しい
こんな話は別に珍しいことじゃないんだよね

最近ではデベロッパーが参入し、彼らの仲介のもと貸借契約を結ぶ方法が
増えてきてるらしいけれど、そうすることで家の値段ははね上がり
何よりも無意味な土地開発で自然破壊がどんどん進んでる
またデベロッパーを通せはがすべてが上手くいくかというと
そういうわけでもないんだな…
住んでみないとわからない、見えないしきたりはまた後ほど

モシモシ社長も交えた協議の結果
人生の新しい展開を求めていた時期だったこともあって
自分達のリスクができるだけ少なく済む方法で、その話を受けることにした

そう、受けちゃったんだな…

頭上にドロドロと暗雲が渦巻き
稲妻が鳴り響き
どこからともなく放たれた
毒バリ
が私達の首筋にサクッと刺さった瞬間だったことには気ずかずに…