日本のピアノ原型 = アメリカピアノ
ヤマハCFの手本=イタリア人ピアノ製作者&調律師タローネ が余りにも著名で、「ヨーロッパ指向」をイメージさせようとするが、実は「日本のピアノ原型 = アメリカピアノ」である。『山葉寅楠 1899年 5ヶ月渡米、1900年国産初ピアノ製造』であり、ヨーロッパには行っていない。チッカリング、メイソン&ハムリン、スタインウェイ(ニューヨーク) の工場で実務の腕を磨いた。ヤマハ第4代社長=川上源一社長が手本にしたのも、ボールドウィン と ニューヨークスタインウェイ である。山葉寅楠から50年以上「アメリカピアノだけを手本」にして、G2,G3,G5,G7 を生み出したのである。「ディアパソンピアノはドイツ ベヒシュタインを手本」とされているが、「胴体をブナとマホガニー」にした音とは聴こえない。胴体・脚を含めた「鳴り」を考えているのが「ヨーロピアンピアノ」、考えていないのが「アメリカピアノ」である。
胴体・脚 は置いておこう。響板についてカタログを読む。
- ヤマハは、ヤマハ | C3X espressivo - グランドピアノ - 概要C3X-espressivo 以上はヨーロッパスプルース使用明記
- カワイは、SK-7|製品情報|河合楽器製作所 製品サービスサイトはスプルースのみ記載。EX-L も同じ
- ボストンは、Boston Grand GP-156 PE - Steinway & Sons「シトカスプルース」明記
- ディアパソンは、https://www.kawai.jp/product/dg-183/北米スプルース明記
ヤマハCXシリーズはヤマハ | CXシリーズ - グランドピアノ - 特長 C3X以上が上質な作りを明記、響板材料は明記していない。C3X以上は、多分北米スプルース一層板。C2X,C1Xについてはよくわからない。C7X~C1X が全部同じ響板なら、明記するだろうからなあ。響板形成方法はC3traditionalとは違うのだが、どう違うかは記述無し。
ヤマハが C3X-espressivo 以上がヨーロッパスプルースを使用し「ヨーロピアンピアノ」を目指していることは明確、他は「アメリカピアノ」指向を覗わせる。