Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

コマンタレヴー, Mme?

2005-10-11 | 雑感
アメリカ人記者がメルケル党首にドイツ語で訊ねたジャーナリストらしくない質問である。シラク大統領にこのような質問をする者が居るだろうか?シュレーダー首相の就任直後の「英語はそんなに出来んからドイツ語にして呉れ」と不機嫌極まりない受け応えとは大違いである。

大連立とは余り良い響きがしない。首班指名で過半数を取れる可能性がこれで出て来た。何票取れるかは、今後の両党協議にも依るだろう。大臣の数でCDU&CSU連合対SPD、6対8で後者の勝利である。各閣僚の責任が首相と同じように規定されているので、首相が閣僚を意のままに動かすのは難しいだろう。上手く連立交渉は進むのだろうか。現政府の重要な政策は継続改正される。

EUは、人に感染する可能性が危惧される鳥インフルエンザを理由にトルコやルーマニアからの鳥類の輸入を禁止した。「アジアへの旅行時には火の良く通っていない鶏肉を食べるな。鳥に近寄るな。」若しくは再びアジアからの旅行者は何時かの様に飛行機を降りる時に消毒液を跨がなければいけなくなるかもしれないが、ウラル山地からこちら側のトルコも危険地域に指定された。渡り鳥は、東と西では交わりが無いというが、事実は違うのだろうか。欧州の衛星となるトルコは、本当にEUに加入出来るのか?

昨日は、ワイン街道でのドイツワイン女王の選考式の模様が放送されていた。水着審査は無いながらも最後まで観てしまった。結果は誰もが異論の無いパファルツのワイン農家の娘さん女王になった。外見よりも、ワインの紹介やマーケティングへの明快な回答が好意的に受け止められ、なによりも賢そうなのが良かったのだろう。肩無しドレスを着るとどの娘さんも似合わない。仕事着で居ると其々になかなか健康的なのだが、夜会服に着替えると腕の太さから腰周りも目立ち、大地にムックリと立つ足元はハイヒールが似合わない。着飾れば良いと言うものではない。

女性初首相が登場したとしても、独女性誌にすら以前よりも多くのネタを提供するという事は無いであろう。調整役に徹しなければいけない状況で、政治的に女性首相を特別扱いするのは左派党だけで、殆んどフェミニズム的な意味すら持たないのではないか。今後は人間味発揮して世論を味方につけないといけないのだが、それが諸刃の剣となりかねない。その自信の無さが有権者に嫌われた。ミス無く事を運んで来た処世の術を今更変えることはなかろう。

そう言えば、大連立で三分の二の大多数を得る事が出来るとすると、統一会派の中に主流派に対して反主流派が左右に対に出来る。また議会の中で政権会派内での反主流派の外側に野党が干渉する構造となる。量子化学的なモデルを以って、炭化水素の其々の核構造から確率論に従い、その分解反応速度を励起状態から基底状態へと試算しているのであろうか。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新月過ぎの葡萄の精 | トップ | 構造への全幅の信頼 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ドイツワインの女王 (かわうそ亭)
2005-10-12 19:50:20
池内紀さんの『川の司祭』という短編集を読んでおりましたら、自分を恥じている心根の可憐な大女が出てくるお話がありまして、ちょっとほろりと来ました。ニューズで見る限りではメルケル氏は小柄な方のように見えますね。

ルターの「酒と女と歌」にもこの本で触れている箇所がありました。ご報告まで。(笑)
返信する
一寸安心すると (pfaelzerwein)
2005-10-13 05:24:48
大柄な女性が胸を痛めるというのは、それはそれで可愛いですね。メルケル女史の場合は、昨日の新聞にも書かれていましたが、打たれても踏み止まって後ろには引かないですから、一寸安心すると見下した方が何時の間にか土俵の縄に踵が掛かっていると云う感じです。



そのような警戒心から先に権限を制限してしまおうというのがSPDやCSUの思惑のようです。何せ恩師のコール前首相等も全て足元を掬われたので。



小柄な女性の方が、戦略に長けている感じはありますね。男性もその傾向があるかもしれません。



「酒と女と歌」本当に良いですね!
返信する

コメントを投稿