Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

一先ずガラガラの席を

2022-11-02 | 雑感
メトのバーデンバーデンでのガラ公演の席を確保した。来夏の事なのであわてることはなかったが、おいしい席は先ずは手を付けておいた方がいい。席の幾つか違い位は固定しておらず、昨年と今年では少しずらしている。昨年試してみたよりも少しでも良いと考えるからだ。勿論オペラ公演と演奏会では視界も音響も変わる。しかし、共通した面もあって、特に視角などは変わってくる。

以前からそれ程システマティックではないのだが、色々と二十五年間程で試しているので、外れは流石にない。そうして常連さんは色々と分かっているので価格は安いほど旨味が多い。どこの会場でも劇場でも其れらしき人が何処に座っているかの見極めが出来るならば通であろう。フランクフルトのアルテオパーはより常連で今迄で一番通っている演奏会場、だから分かっている。但し試していない席もある。コロナ前に初めて舞台奥を試してみたのだった。その時の写真は席選びの時に結構参考になる。

最近も初めての会場に出かけることもあり、また最善の席選びには写真を参考にする。それで多くのことが分かる。特に一度でもそこに足を踏み入れたことがあるならばそれ程予想を外すことはない。

さて、メトのガラコンサートのプログラムは、コロナ期間中に中止になったものから若干モデイファイされている。それでもジョイス・ディドナートはコロナ中の「冬の旅」に続いて、ベルリオーズからを歌う。後半のネゼサガン指揮幻想交響曲は余分であるが、予定のあったヴァルキューレ一幕と三幕よりはましではなかろうか。もう一夜は、後半にあの話題のオテロのラッセル・トーマスがルネー・フレミングと共演、前半は三曲でよく似たものだ。まず手始めとしてはそれで十分ではなかろうか。

我々が期待するのは今後定期的に訪れて、舞台上演をしてもらうことだ。年間三オペラ舞台ぐらいが限度として、新制作二つに、引っ越し公演一つぐらいか。ロシアからの引っ越しがなくなる代わりにニューヨークからならば最高であろう。合唱団が高いだけで、あとは何とかなるのではなかろうか。来年の様にザルツブルクの前に入れていくしかない。

もう一つは、秋のヘンゲルブロックではもつわけがないので、来年復活祭デビューのエイムぐらいにフランスバロックオペラフェスティヴァルをやらせればよい。ロシアからの観光客もいいのだが、もう少しフランスから来て貰えばよいのではなかろうか。バロックオペラの会場として広すぎるかどうかは若干微妙であるが。

先日購入しようかと考えていた席は、ボックス席の二列目であった。これも最低価格なのでそれほどひどくない席ならばと、場所や向きなどを嘗ての写真を調べて、ああでもないこうでもないと考えていた。屋根のついたボックスの二列目だから最低なのだが、それでも一列目を経験したことから、ある程度は想定可能だった。但しそこで隣で聴いていた婆さんとラトル指揮ベルリナーフィルハーモニカーでの第九が喧しいとなった。金属質の音が強調されていた。演奏自体の問題もあるのだが、やはりそうした音が強調されるというのは特別な条件ではあり得る。舞台から近くとも二列目で奥となると尚更なのだ。幸い通常のバルコンで同じ価格で購入可能となった。



参照:
25周年記念の祝祭劇場 2022-10-27 | 文化一般
週明け朝一番の電話 2022-10-25 | 生活
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