車をサーヴィスに出した。半日スマートを借りた。安い車の割には走りはよかった。最初期に感じたぐらいの好印象だった。実際には走る機能は大分よくなっていると思う。但し喧しく、ゴーカートに乗っているようなものだ。クーラーの効きも良くて、ラディオもそこそこだ。視界はあまり良くなく、ミラーなどが上手く調整できなかった。燃費もそれほどよくない。レンタル料が安いのが取り柄だった。
先週末に購入したリースリングを開けた。昨年に続いて「ハルガンツ」と称する青スレート土壌のグローセスゲヴェックス「ハレンベルク」の早摘み葡萄で醸造された中級品である。昨年瓶詰めされた2016年産で、2015年産よりも遥かに軽い。2015年の場合は醤油のようなスパイシーで強い味にも合わせることが可能で、日本食や中華にも合わせられたが、2016年産はぐっとリースリングらしくなって、本来のナーへ産の味筋になっている。だから単品でもしつこくはならないのだが、その分青スレート特有の馬糞のような匂いが漂う。
要するにモーゼル流域などで一般的で日本でも愛されたドイツのリースリングは、スレートの一般的な匂いを出さないように、糖を残しながら強いアルコールで香りが目立たないように醸造してあった。しかしVDPの方針もあり、欧州での競争力強化から本格的辛口の推進によって、薫り高いスレート土壌のリースリングの品質が問われるようになった。その意味からすると、2016年の昔通りの気候からのリースリングはその品質が問われる。このような事情が雑食砂岩のリースリングこそが本格的な辛口リースリングになった所以である。
今回のシェーンレーバー醸造所の試飲では、そもそもの果実風味の強さとその押しが話題となった。一つには収穫量を落とすことでどうしても味が濃くなたことと、気候の温暖化があると思われる。その意味からすると、2015年よりも2016年産の方が素晴らしいのだが、例えば青スレート土壌からの葡萄に求められるその構築感のようなものは薄かった。例えば2016年「ミネラル」ではスパイシーさが舌を刺激して落ち着いた食事の伴侶にはなり難い感じがした。恐らくエキゾティックな食事などに合うのだろう。個人的には昨年秋の試飲時と同じように、自身の食生活からそれは選べなかった。その点「ハルガンツ」は落ち着いて滔々としているのが良かった。
また2017年産は、丁度2015年と2016年の中間になるという説が多いが、この青系のリースリングは霜被害の影響を強く感じて決して品質も良くなかった。量も2割落ちたというが、質もそれ以上に落ちている。だからオークション用の「アウフデアレイ」の樽試飲もあまり手が出なかった。残念ながら青系は選べなかった。
しかしその分「フリューリングスプレッツヒェン」は白い花の香りで、味もオレンジの皮を想起させて久しぶりに良かった。なるほど樽試飲であるから、本格的なワインになるのはこれからだが、とても期待が膨らむ。思わず、グローセスゲヴェックスを一箱予約してしまった。言えば、秋にもう一度試飲してもそれ以上のものは一切ないと分かったからだ。思い切った先行買いであるが、グローセスゲヴェックスの瓶熟成やその樽試飲の経験を重ねて決断可能になってきたのだ。やはり習うより慣れろである。
またまた昨年デンノーフ醸造所で再会した夫婦に再びシェーンレーバー醸造所で再再会した。次はどこで出合うか分らないが、情報を交換できるのが嬉しい。こういう情報が貴重なのである。
参照:
スマートに行こう! 2017-08-25 | 雑感
現時点最高の2015年リースリング 2017-05-12 | ワイン
先週末に購入したリースリングを開けた。昨年に続いて「ハルガンツ」と称する青スレート土壌のグローセスゲヴェックス「ハレンベルク」の早摘み葡萄で醸造された中級品である。昨年瓶詰めされた2016年産で、2015年産よりも遥かに軽い。2015年の場合は醤油のようなスパイシーで強い味にも合わせることが可能で、日本食や中華にも合わせられたが、2016年産はぐっとリースリングらしくなって、本来のナーへ産の味筋になっている。だから単品でもしつこくはならないのだが、その分青スレート特有の馬糞のような匂いが漂う。
要するにモーゼル流域などで一般的で日本でも愛されたドイツのリースリングは、スレートの一般的な匂いを出さないように、糖を残しながら強いアルコールで香りが目立たないように醸造してあった。しかしVDPの方針もあり、欧州での競争力強化から本格的辛口の推進によって、薫り高いスレート土壌のリースリングの品質が問われるようになった。その意味からすると、2016年の昔通りの気候からのリースリングはその品質が問われる。このような事情が雑食砂岩のリースリングこそが本格的な辛口リースリングになった所以である。
今回のシェーンレーバー醸造所の試飲では、そもそもの果実風味の強さとその押しが話題となった。一つには収穫量を落とすことでどうしても味が濃くなたことと、気候の温暖化があると思われる。その意味からすると、2015年よりも2016年産の方が素晴らしいのだが、例えば青スレート土壌からの葡萄に求められるその構築感のようなものは薄かった。例えば2016年「ミネラル」ではスパイシーさが舌を刺激して落ち着いた食事の伴侶にはなり難い感じがした。恐らくエキゾティックな食事などに合うのだろう。個人的には昨年秋の試飲時と同じように、自身の食生活からそれは選べなかった。その点「ハルガンツ」は落ち着いて滔々としているのが良かった。
また2017年産は、丁度2015年と2016年の中間になるという説が多いが、この青系のリースリングは霜被害の影響を強く感じて決して品質も良くなかった。量も2割落ちたというが、質もそれ以上に落ちている。だからオークション用の「アウフデアレイ」の樽試飲もあまり手が出なかった。残念ながら青系は選べなかった。
しかしその分「フリューリングスプレッツヒェン」は白い花の香りで、味もオレンジの皮を想起させて久しぶりに良かった。なるほど樽試飲であるから、本格的なワインになるのはこれからだが、とても期待が膨らむ。思わず、グローセスゲヴェックスを一箱予約してしまった。言えば、秋にもう一度試飲してもそれ以上のものは一切ないと分かったからだ。思い切った先行買いであるが、グローセスゲヴェックスの瓶熟成やその樽試飲の経験を重ねて決断可能になってきたのだ。やはり習うより慣れろである。
またまた昨年デンノーフ醸造所で再会した夫婦に再びシェーンレーバー醸造所で再再会した。次はどこで出合うか分らないが、情報を交換できるのが嬉しい。こういう情報が貴重なのである。
参照:
スマートに行こう! 2017-08-25 | 雑感
現時点最高の2015年リースリング 2017-05-12 | ワイン