Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

海原にそよぐ潮風のよう

2017-03-02 | ワイン
車中の朝のラディオ番組で音名の作曲を特集している。印象に残ったものを紹介しておこう。一つ目は、天才作曲家ジョスカン・デ・プレの作品である。フランドル派の作曲家の循環ミサの基礎音型については留意していても、その多くは俗謡などであるその出所についてである。Missa Hercules Dux Ferrariaeの場合は以下のようになっている。

レドレドレファミレである。これがどこから来ているか?

Hercules Dux Ferrariaeの母音を取り出すと、eue、u、eaieとなる。これをラテン語の音名に置き換えると、re-ut-re、 ut、 re-fa-mi-reとなる。

2012年フリューリングスプレッツヘンを開けた。最後の一本なのでグローセスゲヴェックス用のパイロットワインとして残していたのだ。しかし飲むワインが無くなったので開けてみた。瓶詰後四年になるのでこの辺りで判断したいとも思った。

初日は駄目だった。その土壌からか香りも強く押しつけがましく分厚いもので、熟成香はないものの熟れた感さえあった。しかし味筋はまだまだ綺麗なのだが、果実風味による甘みすら感じさせて食事には合わせにくかった。これならば稀に見る貴腐のは要らない良年といわれるナーヘの程度が知れる。しかし翌日は香りは変わらないものの甘みに若干のニュアンスが広がってくる。そして味筋は果実風味や前日に感じたペパーミントの風味とは違って、後味に塩味のミネラルを感じたかと思うや否や、海の潮風の清々しさが広がって来た。これならば全く問題はない。清涼感といい、その優しい鮮やかさは想像を大きく膨らましてくれる。



参照:
我々が被った受難の二百年 2010-04-04 | 音
'12年グローセゲヴェックセ? 2013-09-11 | 試飲百景
飲み頃を探る試飲談話 2015-09-15 | 試飲百景
コメント
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