Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

腑分けの変態的な喜び

2015-04-22 | 
週末は身体を休めることになった。気温の上下の落ちたときは、睡魔が押し寄せるだけでなく、怪我の可能性が強まるのではないかと、痛めた左肩を撫でながら考える。痛みがあると気が滅入る。そこで木曜日の午後以来の走りである。時間の制約もあったので沢を往復した。あまり調子はよくなかったが、日差しが強くても気温が15度ぐらいでとても気持ちがよい。走るには理想的だった。そこで往路11分1951歩で往復路の往路として歩数が十六歩ほど減っていて記録に近い。しかし復路は頑張ったのだが、向かい風が強く記録は難しいと直ぐに思った。実際心臓に負担を感じた。午前中とはいいながら起床してから十分な時間が経っているので無理をしたのだが、最後のスパートがまずまずだっただけで、23分3942歩は順調である。薄っすらと汗を掻いた。

アルバン・ベルク作曲「ルル」に関して調べていると、二年ほど前に初めて観たシェーロー演出の三幕補完完成版の初演映像のより状態のよいものを見つけた。前のものは日本語字幕が入っていてVIDEOの音響が劣悪であったが、今回のものは映像ともども若干よい。アナログの生放送映像のようだからオリジナル自体があまりよくない。映像も音響もいずれデジタルリマスターされるであろう。それにしてもLPになっているこの時に制作された録音は素晴らしい。指揮者ピエール・ブーレーズの残した代表的な仕事ではないだろうか。この録音をピアノ譜から紐解いていく楽しみのうちに、音楽の骸骨構造と肉付けが分析されていくかと思うと殆ど解剖医の変態的な喜びのようなものを感じてしまいそうである。このダウンロードしたピアノ譜がエルヴィン・シュタインのものだと分かった。それは、チェルハが補完するときにも重要な資料になったものとして評価が高いもので、作曲家との協調作業となっているようだ。



参照:
パンチの効いた破壊力 2015-03-08 | 文化一般
二十世紀末を映した鏡 2013-11-05 | 文化一般
コメント (2)
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