Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ソリューションの本当

2015-03-10 | アウトドーア・環境
マンハイムに出向いた序に、クライミングシューズを試着した。ボールダーに使っていたイヴォルヴ「シャマーン」の底の張替えが必要となったからだ。また手遅れとなったので直すと元通りには戻らず、新しいのをもう一つ買うほどの必要性も無い。ボールダーには快適に使えたのだが、更なる課題には更なる靴が必要なのだ。ボールダー専用靴である。シャマーンは先端がちびっても、まだ本来の使用目的であった庇の下の足場には十分に使える。そうした足場の使い方も大分慣れてきた。

そこでネットを探してみると、ラスポルティーヴァの「ソリューション」というのが出てきた。可成り積極的に攻める靴のようで、可成り小さなサイズを無理やり履くような靴のようだ。街履きの靴の2.5EU小さなサイズ以下を使えとなっている。そこでそれを試してみた、先ずは38からだ。薄い滑る靴下を履いて足を入れようとするが踵が入らないので断念した。そこには39しかなかったのでそれを試すと今度は踵が入ったが、そのサイドががさがさとしている割には踵のあたりが痛い。爪先も痛くてまともには立てないのだが、決してベストフィットの感じではなかった。爪先が張り詰めていない。

店頭には、38.5がなかったのと、あまりにも足が痛いので、スカルパの「ヴァッポー」の39も試してみた。足は問題なく入り、何とか履けるが爪先の感じは荷重位置が曖昧で、鈍い感じがした。これだけ小さめを履いて苦労するほどの成果がない靴に感じた。なるほど普通のクライミングシューズとしては良いのだろうが、それならばイヴォルヴのポンタスIIの方が遥かにバランスが取りやすく、立ちやすい靴である。もしくはファイヴテンの方が良いか。もう一つロックパイラーを試すがこれは足形が細すぎて全く合わない。それにしても立つことも出来ないような靴では仕方がないと思ってため息をついていると、38.5の返品が提供品となっていたのが見つかった。室内で使ったと思われるそれに足を入れると入るのだ。それどころかフィット感が良くなって、十分に広がっている。

よくもここまで靴を広げておきながら返品するなと思うと同時に、それを110ユーロにしか割り引いていないお店の厚かましさも感じた。少々その広げ方に不安もあり購入するつもりはなかったが、とても参考になった。最初から足が入らない38は諦めておいても、これならばなんとかなると感じた。在庫があるというので無理やり仮予約となった。135ユーロである。

さて帰宅して調べると同じお店がネットで同じものを121ユーロで販売している。予約や電話などを待っているまでもなく先ずはこの価格で一足確保しておいた。店頭でもネット販売について聞いたのだが、その差額に関しては正直に教えてくれなかった。恐らく、店頭で売ることの業績を確保したかったのだろう。実質にはマンハイムの倉庫から店頭に持ってくることを意味するだけである。郵便の方は明朝に届くかどうかは分からないが、明日は天気が悪いようなので、それはそれで構わない。

むしろ更に安いネット販売で109ユーロを見つけたが、こちらの方は未知の販売者であり、電話が掛かってきたときに同じ店の販売ならば少なくとも客側としては全く問題なく断れるので、12ユーロの差額ぐらいは仕方がないと思った。少なくとも店に行って足を入れて購入すると、駐車料金だけで2ユーロほどは取られる。137ユーロは高過ぎる。そこまでは付き合っていられない。

要するにスポーツ用具屋が大都市の真ん中で店を構えようとすれば、自らの通販部門を含めてネットでの競争でも勝たなければいけない。しかし靴に関しては試してみなければどうしようもないので、やはり店頭販売が無くなってもらうと不便なのだ。そして今回のように伸びあがった返品があってとても参考になった。これも店売りの成果か?



参照:
新しい靴でボルダーリング  2014-02-14 | アウトドーア・環境
大きな成果は無かったが 2014-05-18 | アウトドーア・環境
笑窪が嬉しいダウントー 2014-01-30 | 雑感
コメント
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