パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

宮部みゆきの『日暮らし』

2012-02-05 | book
宮部みゆきの『日暮らし』。平成12年(2001年)から平成15年(2004年)にかけて月間文芸誌に掲載された。前作『ぼんくら』の続編。上下2巻。2005年に発刊。
八丁堀同心の井筒平四郎、平四郎付きの手下小平次、甥の弓之助、岡っ引きの政五郎、政五郎の家にいる三太郎愛称「おでこ」が活躍する。この本から読めるのだが、やはり、前作との流れがあり、2作は、ひとつの作品といってよい。

平四郎が、「おでこ」の記憶力を手助けに、殺人事件を解決する「おまんま」
佐吉とお恵の結婚後の生活を描く「嫌いの虫」
佐吉の母、葵が、その元に転がり込んできたお六親子の窮地を救う「子盗り鬼」
平四郎の馴染みの煮物屋お徳にライバル現る。「なけなし三昧」。
佐吉が葵を殺した?。長編の「日暮らし」。弓之助、政五郎、おでこ、それに小平次。平四郎のチームプレーで真犯人を捕らえる人情ミステリー。
「鬼は外、福は内」。一件落着の平四郎チーム。なごやかなひと時が訪れる。

人情の機微を、季節の食材もふんだんに取り込み、織り成す人間模様。ほっとできる連作群。続編が楽しみだ。

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