パンダ イン・マイ・ライフ

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 ピーター・ポール&マリー 6 ライブの輝き(2)

2008-10-13 | ピーター・ポール&マリー
レコードの内開きは、ステージへまるで飛ぶように走る3人の姿が映っている。このころの彼らの自信と躍動感を象徴している。

ディスク:2
LP2枚目のA面
1. Le Deserteur 拝啓大統領殿
ピーターのフランス語での弾き語り。「戦争は嫌だ」と徴兵制反対を大統領に宛てた手紙。フランスの詩人・作家の:ボリス・ヴィアンの作詞「脱走兵」。
2. Oh Rock My Soul
黒人霊歌。スカウトソングやキャンプソングなどで有名。ピーター・ヤーローがみんなを3つのパートに分けてシング・アウト(歌い手と観客がともに歌う)する。
3. Paultalk ポールの語り
ポール・ストゥーキーのコメディアンとしての本領発揮である(・・・英語は不慣れなので詳しくは不明)

LP2枚目のB面
まず、メアリー・トラヴァースの清廉な歌声が2曲
4. Single Girl アメリカのトラディショナルソング。結婚したらぼろぼろの服、裸足だし、子守ばかりで買い物にも行けない、独身時代に帰りたい。女の子への警鐘の歌かな。1960年にポールとマリーはすでにこの曲をデモテープとして残している。コンプリートBOXで聞くことができる。
5. There Is a Ship イギリス民謡 ゆったりとマリーが歌い込む。『The Water Is Wide』という歌で数多くのアーティストが歌っている。「河が広くて渡れない。空を飛ぶ羽もない。私の愛と私を運ぶ船を下さい。」
6.7.8.ともスタジオよりも、このライブがお勧め。声のバランスもギターの音色も鮮やか。いきいきした緊張感が伝わってくる。
6. It's Raining 雨降り (1枚目のアルバム「PETER PAUL AND MARY」)
7. If I Had My Way (1枚目のアルバム「PETER PAUL AND MARY」)
8. If I Had a Hammer 天使のハンマー (1枚目のアルバム「PETER PAUL AND MARY」)

ポールの語りを除く17曲のうち、半分以上が未収録曲であった。
つまり、このステージは、進化し続けるP,P&Mであり、アルバムの位置づけとしてはベスト盤ではなく、あくまでも彼らの4枚目のアルバムである。
アルバムジャケットからは2本のマイクしかみられない。しかし、こんなにバランスの取れた録音が聞けるのは(スタジオ録音と変わらない!)、数多くのステージを経験した、彼らのすばらしいテクニックのなせる業であろう。

このグループは単に人気者が集められたのではなく、まさにテクニシャンの集合体であったことを証明する。
とにかく、彼らのステージを自信をもってアルバム化したところに実力の高さがある。
まさに人気と実力を兼ね備えたミュージシャンかつエンターテイナー、そしてメッセンジャーがいた。

私は、数あるアルバムの中で、一番魅力的で価値あるアルバムではないかと思える。

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