パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

トキワ荘の遺伝子

2024-07-07 | book
北見けんいちは、1940年昭和15年満州生まれの漫画家。1979年40歳前に「釣りバカ日誌」画として連載開始。連載中だ。
その北見の「北見けんいちは、1940年昭和15年満州生まれの漫画家。1979年40歳前に「釣りバカ日誌」画として連載開始。連載中だ。
その北見の「トキワ荘の遺伝子~北見けんいちが語る巨匠たちの横顔~」を読んだ。2024年3月刊行。インタビュー形式なので、読みやすい。

満州で敗戦。その引き上げのすさまじさ、敗戦後、消息不明の父の帰還。多くの日本人が経験した戦争体験が語られる。高校生活、就職、写真館経営、そして、自信作を持参した小学館での編集者との出会い。漫画家としての歩み。重なる偶然とはいえ、その歩みには信念が常にあった。

赤塚不二夫のアシスタントとしてトキワ荘の知名人と交友を深める。
赤塚不二夫(1935~2008)
高井研一郎(1937~2016)
古谷三敏(1937~2016)BARレモンハート 大人買いした
藤子不二雄 藤本弘(1933~1996)安孫子素雄(1934~2022)
石森章太郎(1938~1998) サイボーグ009 大人買いした
つのだじろう(1936~)
さいとう・たかお(1936~2021)
ちばてつや(1939~)紫電改のタカ あしたのジョー 大人買い。弟のちばあきおのキャプテンを大人買い
各社の編集者たち
やまざき十三、林洋一郎など。

少し年上の諸先輩。漫画家としての畏敬。皆さんの破天荒な生き様。ほとんどの皆さんが鬼籍に。敗戦後の昭和の激動期を漫画に生きた証を語る。

漫画は、たまに貸本屋で読むことしかできなかった世代としては、月刊、週刊の高価な漫画雑誌を読みたい、読むことのできないジレンマを今でも忘れることができない。だから、貸本屋の薄暗い棚に並んだ紙とインキの香りを忘れることができないのだ。
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