3月7日(日本時間8日)にロサンゼルスで行われるアカデミー賞。
ここで最多9部門にノミネートされているのが、「ハート・ロッカー」。
(作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞)
このなかでも、作品賞と監督賞の大本命という下馬評、となると気になるのでチェックしてきた。
「爆発(死)か解除(生)」という日々の非日常性は、あまりに新鮮。
その感触は、常に死と隣り合わせの緊張感に満ち溢れすぎの日々。
最前戦の兵士だって、緊張の瞬間は毎日押し寄せるものではないだろうが、この爆弾処理班の生活は出動したら最後、この状況と必ず向き合わなければならない。
おまけに、任務の帰りに砂漠での戦闘に巻き込まれ,スナイパーに狙われ生きるか死ぬかの状態に巻き込まれる。
このシークエンスの緊張感もハンパない。
意外な俳優がここで特別出演しているので、展開が読めなくなるが。。。。
総じて、「異色の戦争映画」ということだろうか。
音楽もほとんど流れず(これで作曲賞候補とは?)、とてもストイック。
この設定の「特殊さ」からくる、独特の緊張感をドキュメンタリー調にやられると、かなりの迫力だった。
が、アカデミー賞に値するかは、ちょっと判断つかなかったというのが正直なところ。
話題になっている「女性監督ならでは」ということについては、特に感じなかったし、逆にそういう評し方は、逆に差別っぽくないかと感じるような観賞後感だった。
ということで、監督賞、脚本賞、音響編集賞、録音賞というところが妥当なところではないか?
「グリーン・ゾーン」に続いて2連続で戦争映画を観たことにあとで気づき、大変に反省しつつ(笑)帰途に着いた。
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