日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



副書名は、米国在住マーケターが見た、700日のオバマキャンペーン・ドキュメント
2007年2月~2009年2月にオバマキャンペーンの総括するまでの約2年の大柴ひさみさんのブログの記述をまとめている。

ブロガーという点で、こうやって本になるというのが、まず痛快。
本になったのも、彼女がオバマ支援だったことはもちろん大きい要素ではあるが(笑)


最大の見所(読みどころではない)は、この折々に登場してくる事実、スピーチ、広告(ネガティブも含め)が、タイトル通りYouTubeで視聴できることにある。
キャンペーンの言葉、その他の応酬があり、どう支持率に変化が表れたか。
これが刻々とどう変わっていったかが、過去にありえなかったわかりやすさで伝わる。

これは作者がどうのというより、こういう時代の選挙だということを改めて実感した。
作者が本のラストで「オバマの選挙戦略の勝因」を大きく3点にまとめていて、わかりやすかったので以下メモ。

1.CGMやUSGとの相乗効果による緻密なブランディング
CGMとは、Consumer Generated media、USGとはUser Generated Cibtebt のこと。全く異議なし!

2.ソーシャルメディアやモバイルの戦略的な活用
なんか1.とかぶる部分もある気もするが、オバマがこれらで直接働きかけたことについて触れているのだろう。

3.効果的な広告メディアのブレンドによってオーガンックなWOMを増幅
この文だけだと、とんでもない誤解を生んでしまいそうなので、追記。
オバマの成功は、1.2.でマケインを陵駕するような巨額の資金を集めたことに新しさがある(ここ重要!)
これをメジャーTVを中心に大量に広告投下したことによって、さらにWOMを増幅した。
メディアのブレンドが、勝因の「キーポイント」ではない。

こうして書いていて、たまたまアメリカ大陸にいて生で感じることができた、オバマ大統領の「勝利宣言」を思い出した。
(2008年11月09日アップ Barack Obamaオバマの勝利スピーチ (GrantPark Chicago, IL)   
結論:いかに「今回のオバマキャンペーンが、新しい時代のコミュニケーションの予感をさせるか」

最後に、国内についても多少。
今日の日経朝刊でも批判されていたが、この本を読むと「いかに日本の現在のネットが法律上のしばりで使えない」ことを改めて憂いてしまう。
それは、どの党が勝つかという以上に実はヤバいことかもしれない!

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