Amazon Prime からの配信もの。
見出すと冒頭、猛烈な 夫婦喧嘩!
あまりの剣幕に、もしそれが2時間以上続いたら(汗)と、当ブログはそこで退いてしまった。
配信なので、他の映画に行ってしまった…
ところがアカデミー賞の候補が発表されると…
・主演女優賞 ニコール・キッドマン
・主演男優賞 ハビエル・バルデム
・助演男優賞 J・K・シモンズ
の主役級の3人がノミネーションに入っていた!
と言うわけでアカデミー賞発表が来週に迫る中、焦って鑑賞(笑)
で見直してみると、猛烈な 夫婦喧嘩 は冒頭だけで、そのシーンを越えると夫婦は違いに協力。
2人は、大ヒットテレビドラマ「アイ・ラブ・ルーシー」の主役2人だったことがわかる。
さらに時代ならではの番組を揺るがす事件が複数発生し、波状攻撃 で迫ってくる!
そんな一週間をどう凌ぐか、をいろいろな人物模様が絡み合いつつ、映画の本当のテーマに迫る。
そのテーマとは 日本語タイトル通り = 愛すべき夫婦の秘密
後半のクライマックスで一気に畳み掛けられ、鑑賞後はその出来に降参せざるえない(笑)
脚本が非常に優れている!と感じたのでキャストを見たら、大納得。
当ブログ贔屓の、アーロン・ソーキン ではないか!
「ソーシャル・ネットワーク」「マネー・ボール」の脚本ははもちろん、「シカゴ7裁判」「モリーズ・ゲーム」で監督で腕を振るっている才人。
それは失礼いたしました!
なので不思議なのが、主役級 × 3人 がノミニーになっているのに、なぜ脚本は入らないのか。
(脚本賞なのか脚色賞なのかはさて置き)
確かに 主役級 × 3人 の演技は過去最高級レベルなのだが、やはり不思議…
その理由は類推するに、この映画が「配信」だと言うことからくる 影響。
アカデミー賞会員の成り立ち(劇場公開が大前提)から賞の行方に大きく影響し続けている。
少しずつ変化しつつあるものの、Amazon Prime や Netflix の映画は未だ作品賞は取れていない。
そして今年も非常に微妙な情勢に陥っている(汗)
映画の質から言うと「パワー・オブ・ザ・ドッグ」が最有力ではあるが、こちらは Netflix。
もう一つの強力候補「コーダ あいのうた」も Apple…
さらに「ドント・ルック・アップ」も Netflix。
対抗馬としては、以下の作品たち。
・ベルファスト(25日公開)
・ナイトメア・アリー(25日公開)
・リコリス・ピザ(7月 1日公開)
さてどうなるのだろう?
という方向に興味がいってしまった(笑)
当ブログも映画館で鑑賞は大事だと思いつつ、コロナ禍下での便利さを経験してしまっている。
とても微妙な気持ち…
映画の未来にとってコロナ禍が思わぬ影響は、吉凶どちらなのだろうか…
と悩みつつも映画に戻り、今作は今作で結論しておこう。
結論:アーロン・ソーキン の技が冴え渡り、主役級 × 3人 の演技は過去最高級レベルを引き出した今作は一見の価値あり!