イラン第二の都市、イスラム教シーア派の聖地マシュハド。
娼婦ばかり ×16人が連続的に殺害される事件が発生。
主人公 ×2人はこんな2人。
犯行を重ねていく スパイダー・キラーと名乗る男
vs
事件の真相を追う 女性ジャーナリストのラヒミ
そんな対比なので、ぶっちゃけ前半は「まあサスペンス映画だな」と様子見していた。
ところが、後半に逮捕されてからが俄然面白くなる!
・ マシュハド市民はスパイダー・キラーと名乗るこの男を宗教上の理由で「英雄視」(汗)
・ そんな背景のため、裁判官も検事ですら「判断が揺らいでいる」ようにさえ感じさせる
・ 弁護士も知恵を絞り、彼は戦争で心を病み精神障害があると主張しはじめる
・ 犯人の父が、検事の古い知り合いで色々と手を回し、うっすら希望すら湧いてくる…
・ その結果、告発側の主人公は法の正義が気が気でならない…
鑑賞後、監督を調べてみたら、異様な緊張感があった「ボーダー 二つの世界」の人。
アリ・アッバシ(イラン出身)
道理で今作も一筋ならないわけだ!
結論:イラン出身の監督が紡ぐ、一筋縄では語れない 娼婦 ×16人 連続殺害事件