日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



米ABCが昨年の9/10、11に2夜連続で放送した特別番組「The path to 911」が、WOWOWで先日「911への道」というタイトルで放送され、とりあえずビデオっておいたのですが、昼にちょっとだけでも...の気持ちから見始めたらやめられなくなってしまいました.... どんどん物語に引きずり込まれる! 5時間が一気に....あ~~~(こんな天気の日曜にはちょうどいいかもと思い直しました)

1993年の貿易センタービル地下での爆発事件(この時に既にビルを倒して2つのビルを破壊する計画だったとしています)から911に至るまでの経緯を、FBIの現場長であり、当日にはなんとWTCの警備トップだった ジョン・オニール(ハーヴェイ・カイテル)を中心に据えて追っていきます。
展開する内容自体は報道や本で既に知っていることが多かったですが、こうして映像で一気に観ると頭も整理されて、よく理解できます。

ABC、この特番にそうとうに力を込めたよう。
事実を積上げた内容のリアルさに加わって、ロケも実に金もかかっており映像も非常にリアル。
過剰な演出は排したカメラワークで、ストイックに時間が経過していきますが、「その内容の重さ」によって、緊張を途切れさせるどころかぐんぐん高めていきます。
テレビドラマを遥かに超えた映画クオリティの緊張感。

このドキュメントは興味深いことに、放送直前にクリントン政権時代の元当局者達からクレームを受け、微修正を余儀なくされたそう。
その部分とは、ビン・ラディンを逮捕する直前まで把握しながら、クリントンがモニカ・ルインスキー事件で大変な状況だったために的確な判断をしなかったことを示唆する部分のよう。実際その部分を観てみると、やや暗喩的になっていたものの、誰でもそう理解できるように放送されていると思います。

他にもアメリカン航空が、放送直後に声明文を発表するなどかなりキナくさい展開。
アメリカの批評をみてみると、最大賛辞か、まるで反対の最悪評価でケチョンケチョンにしています。ドラマになってないとか、けっこう的外れな批判も多いという印象です。
そういうコメントに何やら政治的な意図を感じてしまうのは私だけではないでしょう。

先日の「富の未来」(前)(後)を出版した未来学者、アルビン・トフラーのテレビスペシャル対談でも基調として流れていたのが、政治システム(官僚)への痛烈な批判です。
この911プログラムでも追求しているのは党や個人個人の事ではなく、このことではないか、と。

こういう内容へのコメントは慎重にしなければならないとは思っているのですが、数点気になるポイントはあるものの、それは置いておいても「まず観てみて!!」と言わせていただきます。

再放送は以下の通り。
前編 1月27日(土)午前11:15[字幕版]
後編 1月27日(土)午後14:00[字幕版]

5時間クギ漬けをぜひ体験して下さい。
今年最初のお勧めです!!!


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