余韻のある壁

2018-12-31 16:05:09 | 古河の家


年末に「古河の家」のお引渡しをしました。できたばかりの家ですが、真新しい感じはしないのが特徴(?)です。
というのも、この家は、きれいにデザインされた家を目指したのではなく、古河の旧市街のもつ古色然とした雰囲気によりそうような家にしたかったのです。

そんな雰囲気を生み出すために、仕上げ材料のもつ質感や色などには、ずいぶんと時間をかけて検討をしました。
室内の壁は白いペンキ塗りですが、白といっても、間近に見るとかなりグレーベージュがかった色です。
自然光に照らされるところと翳りになるところの調和がうまくいく色を、多くのサンプルをつくって選び抜きました。
傍らには木製のドアを造作し、しっとりとした趣のある佇まいになりました。

渡良瀬川の方からやってくる光。
その光に照らされた、余韻のある壁面。
枯淡、無名色のインテリア。

これから家具や植栽がはいり、静かで奥行きのある雰囲気の家になるのを楽しみにしています。
写真を撮ってから、また徐々にホームページなどでご紹介したいと思います。

今年もブログにお付き合いいただきありがとうございました。
来年も、設計実作や、旅行記や、日々の暮らしのなかから、いろいろなテーマでブログを書いていきます。

どうぞよいお年を。
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