青葉の家

2009-12-02 19:02:12 | 住宅の仕事

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 仙台に建つ住宅「青葉の家」の設計が進んでいます。
細長いアプローチの奥に広がる敷地に、ゆったりと雁行させた配置プランは、桂離宮にイメージを重ね合わせたものです。

 これまでにオノ・デザインで手がけてきた住宅と同様に、この住宅でも美しい窓辺をつくることにこだわりました。それは、住宅のなかに、心身の「拠りどころ」をつくりたいからです。今年の年初にブログで書いた「カタルニア・ロマネスク」のように、時代を経てなお日常のなかで生き続けるような、優しく強い拠りどころをつくりたいと思うのです。
 そのために、デザインのスタイルや形式から離れ、光や陰影や間合いなどを大切にしたいと考えています。光や陰影や間合いによって、そこに存在するすべてのものが、かけがえのないもののように美しく浮かび上がることを目指しています。

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 建て主との打合せを重ねながら、プランは少しずつ変化してきました。今はまだその途中。どのようになっていくか、楽しみでもあります。

 前回のブログに書いたジョルジョ・モランディの風景画のように、静かで穏やかな佇まいのなかに、居心地のよい居場所が築き上げられるよう、設計案を磨きつづけていきたいと思っています。

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