良い天気が続きます。「自由が丘の家」の庭も、気持ちの良い季節を迎えました。昨年に庭を多少つくりかえたのですが、うまく根付いた草木は、この一年でどんどん大きくなってきました。
枕木を敷いたテラスの脇に植えたアメジストセージ(サルビアの一種ですね)は、この一年で背丈ほどの高さにまでぐんぐん成長中。台風でグニャリと横倒しになったりしながらも、なんとか持ち直し、今は綺麗な紫色の花を見せてくれています。
画家ジョージア・オキーフがニューメキシコ州の荒涼とした自然のなかで、ひとりでアドビという土壁の家に住んでいる日々をまとめた、写真集があります。家の大きな壁面の前に、サルビアの木があって、それがとても印象的でした。ウチのサルビアも、負けず劣らず大きくなってきたぞ、とちょこっと胸のうちで喜んだり。白い壁の前に咲く紫色の花は、鮮やかです。
もうすぐ花の季節も終わるようで、サルビアの足元には花がぽたぽたと落ちてきました。足元にそんな紫色の断片が散りばめられているのも、風情がありますね。
花屋さんで選ぶのは、つい、花の大きな華やかなものになってしまう私ですが、
こうやって小さな花がたくさんのものが地面からすくすく生えているのを見ると、ああ、美しいなぁと感動しました。
紫が足元に散りばめられている様子、さらに余韻があって素敵ですね。
そうか、「余韻」っていう風にとらえるとしっくりきますね。かっちりとつくられた庭じゃなくて、ちょっとイングリッシュガーデン風なのかな。あちこちに無造作に生える小さな草花は、変化があって可愛らしいですよ!