「祖師谷の家」の現場が大詰めを迎えました。ウッドショックに影響も受けたけれど、ここまで辿り着いて感慨無量です。
床面積23坪の小住宅。都心の住宅街にあるこの敷地は家々に囲まれているけれど、隣地の一部に竹林が見え、それを拠り所にしながら設計をしました。
竹林に面してちょっとした吹抜けがあって、そこには背の高い窓が据えられています。
竹林越しに木漏れ日が室内の奥深くに入り、光と影が余韻となって、白い壁や木のフローリングに映り込んでいます。
小さな住宅のなかに現れた大きな窓は、心身の寄る辺となることでしょう。
心身の寄る辺がある家には、平穏や安らぎが宿るように思います。
大きな家でも、小さな家でも、そんな感覚を大切にしたいなと思います。