川口市に建つM's ark のキッチン。工業系の地域にあり、周囲環境は雑然とした雰囲気の界隈です。
そんな環境から距離を置き、静かな雰囲気の空間になることを求めてインテリアをデザインしました。
キッチンには窓があり、そこには障子がはめられています。
キッチンに障子!?と思われるかもしれませんが、大きな窓だけれども外部からの視線も気になりませんし、カーテンやブラインドなどを吊るす必要もないので、むしろ実用的でもあります。
障子の紙はアクリルでコーティングされているものを選んでいるので、水拭きもできます。
実際にできあがってみると、しんと静かな雰囲気のキッチンは、凛とした雰囲気も漂います。
赤く見える床はブラックチェリーの無垢フローリング。障子を通して入ってくる抑制された自然光のおかげで、無垢板の質感や、扉の取っ手の輝きが際立ちます。
外への眺めは閉じられているけれども、これもひとつの窓辺の空間かなと思います。