ペルセポリス

2008-02-04 15:12:36 | 映画

080204

やっと観に行きました!映画「ペルセポリス」。これはどうしても行きたかった。

物語の舞台は1970~90年代の混乱するイラン。パンフレットの言葉を借りると「ロックとユーモアとちょっぴりの反抗心を胸に少女から大人へ成長していく主人公マルジ。彼女の激動の半生と3代に渡る母娘の愛情」の物語。

全編を貫くモノクロームのアニメーション。実写ではなく、アニメーションだからこそ持ち得る強いメッセージ性に、心打たれました。

この物語は既に書籍としても発売され、世界中でベストセラーになっているそうです。原作のイラストは、どこかドイツ表現主義的な雰囲気をもっています。映画のアニメーションとは趣向が異なりますが、より彫刻的で重厚な感じ。

20世紀が終わる頃、終末的な気分でいろいろなことが語られ表現もされてきましたが、実質的には、新世紀が始まった現在の方が、より終末的な雰囲気に覆われつつあるように思います。未来に希望がもてるとは。自由。人間の尊厳。そんなことを、ペルセポリスを観ると考えさせられます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする