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鎌倉 山ノ内の家

2023-08-11 22:53:56 | 鎌倉 山ノ内の家


春に完成した「鎌倉 山ノ内の家」にお招きいただきました。
久しぶりに訪れた家は、家具が整い、お気に入りの絵やフォトフレームも飾られ、とても居心地のよい空間になっていました。
庭づくりもひととおり終わり、室内からはより広々と感じます。
台風の合間の日で、雨がざあっと降ったり、時おり日が差したり。そんな天気の変化も楽しく感じるような空間でした。

とても美味しいランチとケーキをご馳走になり、家づくりのいろいろな思い出話にも花が咲きました。
最初にプレゼンテーションしたプランから始まり、変更案の数々も大切に保管してくださっていて感激しました。
家の設計は本当にライブ感があるので、行きつ戻りついろいろな案を経てだんだんとカタチになっていきます。
そんなエピソードもこのブログでご紹介していきたいと思います。
また、暮らしの始まった家の写真も撮らせていただいたので、近々ホームページにもアップしたいと思います。

またひとつ、心に深く残る家をつくりだせて、ホントに幸せ。

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Peter Zumthorのペッパーミル

2023-08-05 23:03:07 | アート・デザイン・建築


ずっと大切に使い続けているペッパーミルがあります。
スイスの建築家Peter Zumthorがデザインしたもので、ALESSI社から販売されていました。
今はもう廃盤になってしまったようです。

ペッパーミルといえば、テーブルの脇に他のスパイス類と行儀よく並んでいるようなイメージで、決して主役キャラクターではないはずなのですが・・・
このペッパーミルの存在感はものすごいんです。なにしろ高さは30センチほどあります。
ボディ部分はブラックウォルナット材を削り出してつくられていて、ひとつながりの曲面ラインの途中を一刀両断し、そこが回転するようになっています。
もともとはこういう木目のつながりだったのね、と合わせてみる楽しみもあったり。



胡椒の実は金属部分のネジを外して入れます。その動きがメカニカルでカッコイイ!
だんだんと味の出てくるウォルナット材のボディと、いつまでもギラリと輝くメタル部分の組み合わせが妙。

見て触れて使う楽しみに溢れた道具。そんな相棒のような道具は素敵ですね。
どんな料理にも、ちょっと胡椒を一振りかけたくなってしまいます(笑)
これからもずっと愛用するよ~
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フランスのテリーヌ缶

2023-07-28 22:48:11 | 日々


フランス在住の友人から、テリーヌの缶詰をいただきました。
鴨と豚のテリーヌ。

それにしてもこの缶詰のデザインが、本当に素敵なのです。
文字は黒だけのクラシカルなフォント。
商品を主張させるようなデザインではなく、むしろシンプルで控えめなデザインです。
といっても、シンプルさを研ぎ澄ませたデザインということでもなく、肩ひじ張らないデザインなのがかっこいい。
フランスでも有名な食材店のブランドなのだそうです。
中身の素材によってパッケージの背景色が様々なのでしょうね。それらの缶が並んでいる光景を想像するとちょっとワクワクします。

できれば、ギラギラと照明で照らされたスーパーマーケットの店内ではなく、街なかのちょっとおしゃれな路面店なんかで、クラシカルな木の棚に陳列されていると嬉しいなあ。
古びたこげ茶色の木の棚に載せられた、鮮やかだったり、渋みのあるパッケージのテリーヌ缶が並ぶ光景。日々のちょっとした買い物が楽しくなっちゃいますね。
そんなことを想像してもうしばらく楽しみたいから(笑)、まだしばらく缶は開けられなさそう。
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断片と未完成

2023-07-23 12:50:58 | 自由が丘の家


盛夏のアトリエのエントランス。
道路から見ると、一番目立つのはシンボルツリーのモミジ。
シンボルツリーといっても、あとから植えたものではなく、もう何十年も前からこの場所に植わっていて、建物はそれに寄り添うようにして建っています。
モミジの影に隠れて、建物の外観は全体像がよくわかりません。

いま、ちょうどガウディの展覧会がやっています。
ガウディの建築は、主要なものは意外にも未完成のものが多いのです。
サグラダファミリア聖堂にしても、最高傑作と言われるコロニアグエル地下聖堂にしても、今のところ未完成です。
そして全体の完成形は、はっきりとしたかたちでは資料が残っていません。

未完成のものがもつ魅力というものがあると思います。
欠けているところをイメージで補おうとする想像の余地があるからです。

全体がなく、未完成。いわば断片の集積だけで、全体を感じさせる。

おおげさにいえば、ぼくのアトリエもそんなふうに感じ取られるといいなと思いながらつくりました。
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岸辺のふたり

2023-07-13 21:33:37 | アート・デザイン・建築


「岸辺のふたり」というアニメーション映画があります。
わずか8分の短いストーリー。
とある娘と父の、別れと奇跡。

2001年にこの作品が発表されたときには、あらゆる映画賞を受賞したそうです。
ぼくはこの作品の印象的なワンカットを見ただけで心を鷲掴みにされました(笑)
余白を活かした極めてシンプルながらも深い味わいのある絵づくり。

この映画の監督マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット氏は、次のように話しています。

人間のなかにある、「密やかだけれども強い願い」というものが、途方もなく美しい。
それがシンプルな映像とストーリーに凝縮され、得も言われぬ余韻をもたらす映画になっています。

時折「構えて」観たくなる作品です。


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