1. 自民党秋本議員の収賄事件 風力会社との癒着 競走馬組合への出資 ( 9件 )
2. 福島原発処理水に関する宮城漁協、全漁連の反対と中国の強硬な反対 ( 17件 )
3. 日米韓首脳会談と新時代のアピール 中国の反発 ( 7件 )
4. マイナンバーカードと保険証の問題 河野デジタル相の責任問題 ( 10件 )
5. 防衛費増額、防衛装備品輸出への動き、極超音速、迎撃への日米開発協力 ( 5件 )
☆ 毎年恒例の「終戦の日・反戦記事」 ( 20件 )
「伊藤貫の真剣な雑談」の動画を紹介している間、上記のように新聞のスクラップが溜まったことは、先日話しました。前回は1.番目の「秋本事件」を取り上げ、この関連で、今回から4.番目の記事の紹介を始めることにしました。
秋本議員と同様に、記事の経過を並べてみますと下記のようになります。
7月27日 ・・保険証廃止 延期論広がる 与野党要求、政府は堅持
7月29日 ・・保険証代替書期限見直し 首相、来秋廃止明言せず
7月31日 ・・マイナ保険証不具合対策 「申立書」を来月新設
8月 5日 ・・保険証廃止 判断見送り 首相「必要なら見直し」
8月 9日 ・・不適切処理、現場で横行 政権楽観視も消えぬ不信
8月10日 ・・保険証廃止「決まっている」 河野氏利点を強調
8月13日 ・・マイナ事務負担多い94% 千葉県内市町村長アンケート
8月16日 ・・河野デジ相 閣僚給与返納 「初動遅れ、けじめ」と、自身の発表
記事全体を読んだ印象を言いますと、「周囲の反対や心配をものともせず、突っ走っている河野氏」という書きぶりです。岸田総理の態度が曖昧なので、一層河野氏の独走姿勢が目立ちます。
・マイナンバーカードを現在の健康保険証として使えば、健康保険証はいらなくなる。
・転職や転居による保険証の切り替えや更新が不要になる
・手続きなしで、高額医療費の限度額を超える支払いが免除される
・現在は導入の過渡期だから、マイナンバーカードと保険証の紐つけにトラブルが生じているが、トラブル解消に全力を尽くしているから心配はない。導入後のメリットの方が国民にとって大きい
河野氏はこういう趣旨の発言をし、まるで小型ブルドーザーのように保険証廃止の目標に向かっています。7月27日の記事を読むと、その温度差がよく分かります。
・マイナンバーに関する参院地方創生・デジダル特別委員会の閉会中審査が、26日開かれ、与野党そろって、健康保険証を例年秋に廃止するとの方針見直しを含め、柔軟な対応を求めた。
・トラブルの続発を背景に、マイナ保険証の利用は低迷している。
・与党にも延期論が広がる中、政府の対応が焦点となる。
それで、政府 ( 河野デジタル相 ) の対応はどうかと言いますと、
・関連情報の総点検を進めて、不安解消に努めると答弁し、従来方針を堅持した。
・政府は8月上旬に、総点検の中間報告を公表する予定。
記事はおよそページの半分を占める大きさで、反河野氏の報道をしています。
・野党の主張・・トラブル問題の総点検中に、担当大臣の河野氏が外遊したのは問題だ。
・河野氏の主張・・大臣が他の必要な仕事をするのは当然だ。作業に支障はなかった。
・・カードの自主返納が続いていると言っても、その数は微々たるものだ。
記事の左隅に「マイナンバーカード」に関する説明がありますが、反河野氏と言えるトーンで前向きな文章でありません。
・マイナ保険証とは、保険証の機能がついたマイナンバーカード
・カード取得後、保険証として利用登録すると使える
・7月9日時点で、カード取得者の約7割に当たる6千493万人が登録済み
・医療機関は、カード読み取り機を新たに設置する必要がある
・政府は過去の診察や薬の処方に基づき、良い医療につながると説明している
・医療現場では、読み取り機が故障したり、患者の情報がシステムに反映されず、「無保険扱い」となったりするトラブルが相次いでいる。
さらに記事では、過去のトラブルを「マイナ問題の主な経緯」とタイトルをつけ、令和5年だけでもこれだけあるぞと一覧表にし掲載しています。
〈 マイナ問題の主な経緯 〉
・5月 9日・・証明書のコンビニ交付で誤発行が相次ぎ、デジタル庁がサービス停止と点検を要請
・5月12日・・マイナ保険証に別人情報がひもつけられる事例が続出し、専用サイトで他人が閲覧
・5月23日・・マイナバーに、別人の公金受取口座を誤登録
・5月25日・・別人にマイナポイントを誤付与
・6月12日・・専用サイトで、他人の年金情報が閲覧される
・5月13日・・岸田首相が関連データを秋までに総引見すると表明
・5月20日・・同姓同名の別人のマイナーカードを受け取り、マイナポイントを申請。別人の障害者手帳情報と紐つけ
・5月21日・・政府が情報総点検本部を設置
・7月 5日・・衆議院特別委員会で、閉会中審査
・5月19日・・紐つけミスによる他人口座への誤入金確認。個人情報保護委員会がデジタル庁に立入検査開始
・5月26日・・参議院特別委員会で、閉会中審査
真面目に読む者がいないと思っているのか、枯れ木も山の賑わいで、トラブルと言えない事柄まで入っています。総裁候補として盛んに氏を持ち上げてきた彼らが、どうしてここまで河野氏に非好意的な記事を書くのか。不思議な気がします。
次回は、河野氏自身に関する情報をネットで調べましたので、紹介します。何かヒントがあるのかもしれません。