ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

『中国人からみた日本人』 - 3 ( 「反日の糸」の発見 )

2017-12-17 08:21:30 | 徒然の記

  本日は、氏の悪口雑言のオンパレードです。氏がフランスの友人と二人で考えた、日本人に捧げる言葉だそうです。

「国富民貧・社富員困」

  国は豊かだが民は貧しい。会社は金を持っているが、社員の生活は厳しい。

「欠時、欠空、失神、◯◯、銭不足」・・   ◯◯は、日本語に該当する文字なし 

  時間の余裕がなく、狭い家に住み精神的ゆとりもなく、心貧しくお金もない。   

 つまらない言葉なので意に介しませんが、ここから不愉快さが増してきます。

  ・日本人の生活を見ると、世界は自己のためでなく、他人のためのようなものである。

  ・いつも周囲の者が、どのように見ているかに心を砕いている。一生涯、心を休めて休息することがない。

  ・日本は銭が全てで、心では解決できない社会であるため、会社が倒産したり、病気になり入院したりすれば、みんな根こそぎになる。

  ・大きな災いが降りかかってくると、たちまち生活に困るだけでなく社会から捨てられてしまう。

 氏が批判しているのは、私の働いていた頃の日本です。敗戦後の貧しかった日本が、少しずつ豊かになり、皆が一丸となって働いていた頃です。氏の説明するような無情な会社は、私の周りにありませんでした。むしろ「終身雇用」と「年功序列」で社員を大事にし、福利厚生に力を入れていました。

  ・これは島国という。地理的環境がそうさせるのか、それとも生存競争の激しさが、日本人の心を酷く狭いものにさせ、猜疑心を起こさせて、どのようなものにも、信頼する心を持たせないのであろうか。

 氏の意見に該当する人間を、私は知りません。生存競争の激しさと見えたのは、家族のため頑張っていた姿だったのでしょう。戦争に負けた日本では、親たちがそうしたように、頑張って働くことが優先しました。

  ・日本では、人を助けるという良いことをする人には、下心があるのではないかと疑いの眼を投げかけ、人を信じないことが高貴な情操と成り果てている。

  ・だから私は、他人事には関わらないことにしている。

 ひねくれた人間もいますが、大抵の日本人はお人好しです。疑うことを知らない善意の人間が多い証拠が、今も全国にいる「お花畑の住民」です。

  ・日本の党派は論戦し、会社は争議し、人々の間の猜疑心は酷くなるばかりで、男たちは旺盛な精力を、いかにして他人を引きずり落とすか、どのようにして人に抜きん出るかに使い、自己の権力を維持していく。

  ・猜疑の結果、みんな偽りの装いをして仮面をつけて出てきて、誠実さはなく、自己の内心の世界を覆い隠している。

  ・中国人が日本人を、鬼子と呼ぶのも無理からぬことである。

 こんな人物が中国へ戻れば、知日派のインテリです。氏の話を聞く中国人は、どんな日本を思い描くのでしょう。

 次に、氏が語る日本在住の中国人学生の話を紹介します。中国人留学生を多額の国費で招いている、文科大臣と役人に聞かせてやりたくなります。

  ・中国人が、日本という社会で生きようとすると、これはなかなか難しい。この社会は、根っから中国人を軽蔑するんだからね。

  ・たくさんの中国人留学生が抑圧と差別を感じ、悩んだり苦しんだりしている。そんな状態だから、日本にいいイメージを持つなんてあるはずがない。

  ・アメリカに留学している多くのクラスメートは、アメリカでの生活が、長くなればなるほど、離れようとしなくなる。

  ・アメリカ文化は、たくさんの親米派を産んでるわけですよね。だが日本は、長く住めば住むほど、この国に対する反感が強くなる。日本文化は、数多くの反日を産んでいるわけです。

  ・私も日本国の奨学金で、たくさんの知識を身につけましたが、日本という国は、どうしても好きになれません。

 それはそうでしょう。中国共産党政府から反日教育を続け、猜疑心の塊となって日本で暮らし、何も学ばず帰国したのです。氏のような人物が、日本人論を喋るのですから、留学生たちは最初から身構え、ハリネズミのようになって日本へ来ます。

 文科省はこうした事実を理解し、大切な税金を中国の留学生に費やすのを止めたらどうなのでしょう。彼らに給付するくらいなら、ドブに金を捨てる方がまだ増しです。

 心を傷つけられたのは、昭和天皇の葬儀の時の叙述でした。

  ・私の友人で、シンガポールの 「聯合早報 」の東京特派員、陸培春 ( ル・ペイチュン ) さんは、次のような記事を書いている。

  ・雨の中を、昭和天皇を送る大喪の礼が行われた。その戦争と平和、飢餓と繁栄の、激動の時代昭和に終止符を打った。

  ・皇居周辺の記帳の列に取材に行き、そこで三人の若者に、天皇の戦争責任について質問した。

  ・外国人がこの問題をいうのは、天皇に対し失礼だし、日本人の心を傷つけるものだと、若者たちは答えた。

 若者の反応は当然だと思いますが、氏は違った意見を言います。

  ・陸さんは、多くの日本人は、天皇の戦争責任について語られるのは、面白くないと思っていると結論づけた。

  ・彼はこうした日本人の無神経さを、批判的な目で見ています。

  ・陸さんのおじいさんは戦争中マラヤで、日本軍に連行されて殺されている。彼は自分の本の中で、次のように言っている。

  「天皇は死ぬ前に、戦争責任をはっきりさせるべきだ。裕仁は、被害を与えた国に謝罪すべきだ。」

  「ヒロヒト天皇をどう思うか。」「この答えは、日本人一人一人がしなければならないであろう。」

  「私は、彼は政治家よりも、学者であった方が良かったと思う。」

  「中国には、歴代多くの皇帝が現れるが、ほとんどが悪いイメージを抱かれている。」

  「その点ヒロヒト天皇個人の品格は、良いイメージがあるはずである。もちろん普通の中国人に聞けば、彼には言い逃れのできない戦争責任があると、答えると思う。」

 シンガポール人の記者が、記帳に参列している若者に対し、「天皇の戦争責任」についてなぜ質問するのか。氏は答えた学生を無神経と批判し、記者の肩を持っていますが、無神経なのは彼らの方です。厳粛な大喪の礼の最中に、陛下を誹謗する質問をする方が間違っています。

  無知な中国人の意見ならまだしも、孔子の第75代目の直系子孫の言葉だと思うと、怒りが倍加します。天皇が政治家より学者にふさわしいなど、余計な話です。天皇は神道の中心におられる最高位の祭司で、政治家ではありません。

 驚いたのは、氏の友人であるという陸培春 ( ル・ペイチュン ) 氏の名前が出てきたことです。

 彼は昭和22年生まれの中国系マレーシア人で、昭和48年から日本へ留学し、東京外大在学中にシンガポールの新聞社の特派員となり、日本での生活が通算20年になる人物です。何年か前彼の著作を読み、嫌悪した記憶が残っています。

 彼は朝日新聞とNHKに支援される特派員で、NHKの討論会に参加したり、セミナーの講師に招かれたりしています。今回図らずも発見したのは、朝日新聞とNHKとを結ぶ「反日の糸」です。

 朝日新聞とNHKは反日外国人たちを使い、日本の過去を批判させていました。

 利用されている彼らの論調は、腐れマスコミである朝日新聞とNHKが意図する内容だったと言うことです。陸氏が友人と言うのですから、孔子様の子孫も朝日とNHKの影響かにあることが分かりました。

 どうりで、おかしな意見ばかり喋っているわけです。

 知らないことを発見するのが、「読書の収穫」ですが、「ねこ庭」はここでも自民党の議員諸氏へ、いつもの提案をせずにおれなくなります。

1.  国会議員の二重国籍禁止法を制定すること。

  衆議院参議院を問わず議員の二重国籍を禁止し、該当者には帰化を促し、帰化しない者は国外退去とする。

   2. NHKに関する特別法を制定すること。

  役員の二重国籍を禁止し、該当者には帰化を促し、帰化しない者は退職させるる。

  いずれ朝日新聞は倒産しますが、NHKは議員の手による法的手段なしには改革できません。
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