選挙の投票を終え、国民として責任も果たしたので、結果がどうであれ、まず安堵している。
現在、時間は午後の四時だ。開票速報はまだ出ないから、待ち時間を活用し、少し勉強してみよう。朝日、毎日、産経、千葉日報と購読する新聞を変えてきたが、産経はやめなくて良かったのでないかと、私を知る者からは疑問視される。
産経は日本で唯一の保守系新聞と評され、朝日やNHKの対極にあると言われている。
私には良いのだが、産経は、家内に不評だった。何でも、朝日新聞と逆の論調なので、その姿勢に違和感があったらしい。国会で、野党が自民党に対し、何でもかんでも、屁理屈で反対するように、産経は、圧倒的反日マスコミの中で、保守論を展開している。家内にはそれが、左翼政党のひねくれ根性と、同様に見えたようだ。朝日の偽善的人道主義に辟易する、私の気持ちを理解してくれる、家内の意見は、日本の誰のものより優先する。聞けば、それなりの理屈があるため、妥協した。
そして、名前も知らなかった千葉日報を、タウンページで探した。最低の条件は、記事の「両論併記」だった。どうしたって、日本のマスコミ界は反日だから、中立の記事は望むべくもなく、期待もできない。千葉日報は、朝日新聞の親戚かと思われる、酷い記事もあったが、最近は「両論併記」の気配が見られるようになった。
そこでネットを利用し、千葉日報社の概略を調べてみた。会社の資本金が、3億6千万円で、従業員数は129名だ。活字だけ見ていると、大きな組織に見えるが、実態は小さな会社だ。昭和31年に設立され、初代社長は、なんと松本キヨシ氏だ。薬の安売りで、一時は派手なコマーシャルを全国に流していた、あの会社の創業者だった。
朝刊のみを発行する新聞社で、自前の印刷工場は持たず、日経新聞の千葉工場に委託している。年間売上高は、40億円だ。発行部数が公表されていないほど、少ないせいか、新聞の折り込み広告も依頼されていない。
どのくらいこじんまりとした会社なのか、提携している日経新聞と比較してみよう。まず発行部数だ。千葉日報と違い、こちらは堂々と公表している。朝刊275万部、夕刊が140万部だ。年間の売上高が1,806億円なので、千葉日報の45倍だ。従業員数が3,007人だから、こうなると千葉日報社は、まさに家内工場レベルの会社だ。
私が長年勤務した会社は、有名企業ではなかったが、資本金286億円で、従業員が一万一千人だった。関連会社を含めると、三万人の従業員がいた。年間の売上高が3,434億円だったから、こうしてみると、日経新聞社より大きな図体をしていたのだ。
長く会社勤めをしていた習い性で、こうした数字でしか、会社の比較が実感できない。
社会の激流に棹さすマスコミと、どこにでもあるお前の会社と、単純な比較をするなと、千葉日報の社員に叱られそうだが、決してそんなつもりではない。山椒は小粒でもピリリと辛いと、昔の人が言ったように、図体だけが立派さの基準にはならない。
日本経済を支えているのは、大企業ももちろんだが、何といっても、全国に存在する優秀な中小企業群だ。千葉日報が、こうした地味で、粘り強い会社だったと知った今は、応援したいという気持ちが湧いてきた。
私の会社は、千葉県内にも、支店や営業所が数カ所ある。会社を辞めて8年が経っているが、後輩もまだいるので、「元気ですか。朝日新聞やめて、千葉日報に変えてはどうだろう。」「野菜だって、地産地消の時代だし、地元の新聞を大切にするのも大事なことだよ。」・・と、自分がやれるのは、せいぜいこんなところだろうか。
両論併記で、千葉日報よ、がんばれ。 これぞ、マスコミの鏡。
「両論併記」。これを頑なに守っているメディアは滅多に無いですよね。
神奈川新聞までも、自らの紙面で「ええ、偏っていますが、何か」と堂々と開き直っています。
産経を止められたのは惜しかったですね。
同紙は、左翼カルト機関紙と化した東京新聞よりはるかにましだと思いますが。
東京新聞の名物コーナー「こちら特報部」は全国各地の地方紙に「輸出」され、各紙の「トンデモ化」に拍車をかけています。
最近は、地方紙まで「左傾化」が進み嘆かわしい限りです。
そんな新聞でも、今の日本では絶対的な「権威」と「信頼性」を持って受け入れられているのですから、嘆かわしい限りです。。。
私は県が違うので千葉日報を見る機会はありませんが、マスコミの良識の「鑑」「最後の砦」として頑張っていただきたく、エールを送らせていただきます。
お久しぶりですね。「地方紙まで左傾化」と言いますより、「地方紙が左傾化」と表現するのが妥当な気がします。
地方紙こそは、読者が減れば即倒産です。それなのに、どの地方紙も成り立っているということは、偏見や捏造の記事を黙って受け入れている読者がいるということです。
千葉日報も偏った記事は沢山ありますが、対極の記事も載せ始めたということで、今後に注目しております。
ネットの発達した今日、偏った意見ばかりでは読者に見放されます。昔と違って、馬鹿な話は通じなくなりつつあります。都知事選での鳥越氏が好例です。あの愚昧なる老人が、過去いかに妄言を振りまいていたのか、自らの失言と失態で、化けの皮が剥がれてしまいました。情報は、瞬時に全国に拡散され、野党は焦っています。これで鳥越氏は、保守からの反撃を受けるまでもなく、自滅してしまいました。
あいるさん、「たかがネット、されどネット」です。自分たちが地方紙を育てていくのだと、そんな気持ちで頑張りましょう。
貴方のエールが、千葉日報へ届きますことを祈ります。