〈 3. 4月23日 「与党、来月採択を提案」 〉
前回尻切れトンボになりましたので、今回は注意します。内容の重なる部分を割愛し、記事を簡潔に紹介します。
・質疑は、昨年から通算で4回目。野党筆頭幹事で立民の山花郁夫は、CM規制に関し、改正案と同時に決着するのが本来のあり方だと主張した。
CM規制については、奥野総一郎氏も強調しており、筆頭幹事の山花氏も主張していますから、これが争点になっているのだと分かります。
・進藤氏の発言
・改正案採択後に、専門家の意見を聞く機会を設けてもいい
・CM規制については、質疑で何度も約束した。これ以上何の担保が必要なのか
・奥野氏の発言
・口頭や、紙一枚ではダメだ
4月23日の記事は、二人の対立を報じて終わっています。これだけの記事では、CM規制が争点と分かっても、何でそうなるのか読者には伝わりません。ここで、次の記事を読んでみます。
〈 4. 4月29日 「参院憲法審3年ぶり開催」 〉
・参議院では、閣僚の辞任をはじめとした政権の不祥事に野党が反発し、憲法審査会が開かれていなかった
・参院憲法審は、今国会初となる審査会を開いた。2018 ( 平成30 ) 年以来、約3年ぶりとなる自由討議を実施。
・自民党の意見
・参院選の「合区」解消をはじめ、各会派が改憲テーマを提案し、積極的な審議参加を
・立憲民主党の意見
・日本学術会議の任命拒否などで、法の支配が破壊されている今、憲法論議は許されない
・政党のスポットCMに、対応しないままでの改正は認められない
・自民、公明、維新の会
・新型コロナウィルス禍を踏まえ、緊急事態条項の検討を求める
・共産党
・危機に便乗して改憲論議を煽るのは、究極の火事場泥棒だ
衆議院も実りの無い会議でしたが、それでも5月6日の採決に向け、与野党が協議しました。参議院では、互いが意見を主張するだけで終わりました。かって「良識の府」と言われた参議院の面影はなく、子供が駄々をこねるように、互いに言いたいことを言い合うのを会議とは呼びません。「参議院不要論」や「国会一院制」が言われ出すのも、無理はありません。
国会が1日空転すれば3億円の損失になると、そんな計算もあります。コロナ禍で余儀なく休業し、倒産する業者が増えている時に、参議院の立憲民主党と共産党は、何か国民の役に立っているのでしょうか。国の危機を目の前にした今、存在する意味のある政党なのでしょうか。
新聞報道のブログはここで休止し、次回は「政党のスポットCM」の勉強のため、もう一度「政府広報」戻ります。皆様の「ねこ庭」へのお越しを、待っています。