ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

国民投票法と新聞記事 - 2 ( 参議院・憲法審査会 )

2021-05-13 07:32:24 | 徒然の記

 〈 3.  4月23日 「与党、来月採択を提案」 〉  

 前回尻切れトンボになりましたので、今回は注意します。内容の重なる部分を割愛し、記事を簡潔に紹介します。

  ・質疑は、昨年から通算で4回目。野党筆頭幹事で立民の山花郁夫は、CM規制に関し、改正案と同時に決着するのが本来のあり方だと主張した。

 CM規制については、奥野総一郎氏も強調しており、筆頭幹事の山花氏も主張していますから、これが争点になっているのだと分かります。

  ・進藤氏の発言

    ・改正案採択後に、専門家の意見を聞く機会を設けてもいい

    ・CM規制については、質疑で何度も約束した。これ以上何の担保が必要なのか

  ・奥野氏の発言

    ・口頭や、紙一枚ではダメだ

  4月23日の記事は、二人の対立を報じて終わっています。これだけの記事では、CM規制が争点と分かっても、何でそうなるのか読者には伝わりません。ここで、次の記事を読んでみます。

 〈 4.  4月29日 「参院憲法審3年ぶり開催」 〉

  ・参議院では、閣僚の辞任をはじめとした政権の不祥事に野党が反発し、憲法審査会が開かれていなかった

  ・参院憲法審は、今国会初となる審査会を開いた。2018 ( 平成30 ) 年以来、約3年ぶりとなる自由討議を実施。

  ・自民党の意見

    ・参院選の「合区」解消をはじめ、各会派が改憲テーマを提案し、積極的な審議参加を

  ・立憲民主党の意見

    ・日本学術会議の任命拒否などで、法の支配が破壊されている今、憲法論議は許されない

    ・政党のスポットCMに、対応しないままでの改正は認められない

     ・自民、公明、維新の会

                ・新型コロナウィルス禍を踏まえ、緊急事態条項の検討を求める

  ・共産党

    ・危機に便乗して改憲論議を煽るのは、究極の火事場泥棒だ

 衆議院も実りの無い会議でしたが、それでも5月6日の採決に向け、与野党が協議しました。参議院では、互いが意見を主張するだけで終わりました。かって「良識の府」と言われた参議院の面影はなく、子供が駄々をこねるように、互いに言いたいことを言い合うのを会議とは呼びません。「参議院不要論」や「国会一院制」が言われ出すのも、無理はありません

 国会が1日空転すれば3億円の損失になると、そんな計算もあります。コロナ禍で余儀なく休業し、倒産する業者が増えている時に、参議院の立憲民主党と共産党は、何か国民の役に立っているのでしょうか。国の危機を目の前にした今、存在する意味のある政党なのでしょうか。

 新聞報道のブログはここで休止し、次回は「政党のスポットCM」の勉強のため、もう一度「政府広報」戻ります。皆様の「ねこ庭」へのお越しを、待っています。

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