5月3日、16面の記事の紹介です。「両論併記」を止め、何時もの共同通信社の「情報操作記事」になっています。
社の方針が揺れて「風見鶏」を決めたのか、同じ日の紙面で論調が変わる不思議な新聞社です。パレードの写真入りで4段組の記事は、紙面の3分1を占める大きな扱いです。
「憲法施行 77年」「家族の多様化 議論進まず」
「変わらない政治に反発」
大きな見出しですが、安全保障に関する記事でなく、LGBT法が成立したのに何も変わらない政治は「憲法違反ではないか」と、反日左翼らしい記事です。つまり記事には、現行憲法を守れという強いメッセージが背後に隠されています。
この記事が、「情報操作失敗記念日」に貢献する記事として追加されるのかどうかは、読者の受け止め方次第です。
前回の記事は共同通信社の意見が述べられず、事実の紹介に徹していましたが、今回は同社の主張が全面に出され、典型的な「情報操作」記事です。書き出しの14行を紹介します。
・個人の尊重と法の下の平等をうたう日本国憲法は3日、施行から77年となった。
・家族や夫婦の在り方は多様化し、同性婚を認めない現行法の規定は違憲とした訴訟が各地で起き、世界で日本だけが義務づける夫婦同姓に経済界も強く異議を唱える。
・経団連の十倉雅和会長は13日の定例記者会見で、選択的夫婦別姓制度の導入について「私自身はやるべきだと思っている。」
・「女性の働き方などをサポートするため、一丁目一番地としてやってほしい」と述べた。経団連会長が同制度の導入に、明確に賛意を示したのは初めて。
・十倉氏は、法制審議会が1996 ( 平成8 ) 年に民法の改正案を答申しているにもかかわらず、いまだに国会に提出されていないことに「なぜこんなに長い間、棚ざらしになっているのか分からない」と強調した。
〈 共同通信聞社の記事 〉・・
・経団連は、2024 ( 令和6 ) 年度前半に選択的夫婦別姓制度に関する提言を作成し、政府に提出する予定だという。
今年の2月に10回のシリーズで、『ねこ庭談義』を書きこの中で「日本の新しい反日勢力」として経団連と財務省を取り上げました。彼らについて、次のように定義しました。
「 国を愛する政治家は国益のために働きますが、「グローバル勢力」は、アメリカに限らず日本でも、自社・自分の組織の利益のためにしか働きません。」
「彼らは自社・自分の組織の利益のためには、敵対する勢力とも手を組みます。」
単に経団連と言っていますが、聞き慣れた言葉に置き換えますと「国際金融資本」または「グローバル企業」のことです。『ねこ庭談義』で詳細に述べていますので繰り返しませんが、「日本の新しい反日勢力」である彼らは厄介な組織です。
利益のためなら敵対する勢力とも手を組むというのですから、彼らが関係すると、敵味方の判別がややこしくなります。利益になる間は利用しますが、そうでなくなると手を切り、今度はその反対勢力に協力するという具合です。
自由民主党のスポンサーである経団連は、日頃は自由民主党を支援していますが、同党が言うことを聞かないと反日左翼政党や反日マスコミを利用して批判・攻撃させます。それでいて、自由民主党への資金的支援は継続しているのですから、まともな国民には彼らが何をしているのか分かりません。
話が本題を外れましたので元へ戻り、記事の紹介を続けます。
・制度の変更を求める声は高まる一方だが、国会の議論は進んでいない。
エマニエル米国駐日大使に脅された岸田首相が、党内議論を封殺し強硬に成立させたのがLGBT法でした。自由民主党の議員だけでなく、多くの国民が疑問を持ったのが実情です。もっと言えば、岸田内閣の支持率はこのために急落しました。同法の成立過程を思い出してみるだけで、記事が事実を伝えていないことが分かります。
・「なぜこんなに待たせるのか」、変わらない政治に反発が高まっている
以上が書き出しの14行です。「ねこ庭」なら次のように正しく書き換えます。
・「なぜこんなに待たせるのか」と、変わらない政治に一部の勢力が反発している
「両論併記」の記事を書いても、16面でさらに大きな記事で「護憲勢力」への支援をしています。手の込んだ「情報操作」なので、息子たちと「ねこ庭」訪問される方々には省略なしで紹介せずにおれません。
興味のある方だけ、次回へお越しください。
大変偉大な人格者で【国士】というべきかたと、お聞きしております。
それに引き換え、今の経団連は、まったくの疑似左翼に成り下がったようですね。
その十倉とか言う会長が、選択的夫婦別姓の導入を主張するとは!
もう、目も当てられんと言う感じです。
もっとも、ある歴史小説家のおっしゃることには、
「財界人」というのは、質的に、アナーキスト(無政府主義)の面があるらしいですが、
その十倉会長は、その典型ですね。恥を知れ!と言いたいです。
今回のブログテーマにも興味がありますので、次回も拝見します。
土光氏だけでなく、日本に誇りを持って経営に当たっていた経営者が昔は沢山おられましたね。
稲山嘉寛、松下幸之助、出光佐三、市村清、盛田昭夫氏など、利益追求だけでなく、日本人の魂を大切にした人物を思い出します。
持株会社が解禁され、外資の参入が解禁されるにつれ、日本の企業が無国籍化していきました。
コメントに感謝いたします。