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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

終戦の日の特集記事 - 2

2020-08-24 23:10:07 | 徒然の記

 終戦の日の特集記事、第二回目です。

 〈  4. 「県被爆者友愛会」会員 岡田千砂子氏 (52)の話 〉

  ・見出し・・「戦後75年」「戦争の記憶 継承模索」「県原爆被害者友愛会」「経験者減る中、次世代へ」

  ・本人の話 ・戦争があったことを知らない人が増えると、もう一度過ちが起きてしまう。

         ( 岡田氏の親族に被爆者はいないが、同会の賛助員として、語り部をしている。  ) 

         ( 氏は、被爆者が登壇できない場合を想定し、2ヶ月前から準備している。普段は会場で話を聞くが、突然の欠席時は代わって話をする。 )

  ・記者のコメント ・会員が減少し、戦争を知らない世代に、戦禍の記憶をどう語り継ぐのか、模索している。

 〈   5. 前県遺族会会長 川島義美氏 (79) の話 〉

  ・見出し・・「不戦のバトン次代へ」「終戦75年、風化させない」

  ・本人の話 ・父が逝ったニューギニア・サルミには、これまで二回慰霊のため訪れた。戦争経験者が少なくなる中、平和の尊さを、子供たちに語り尽くしたい。戦争を風化させてはいけない。

  ・小中学校で、戦争の記憶を語り継ぐ活動を、遺族会として始めたいと考えている。

  ・記者のコメント ・今年3月に母を亡くした女性は、「バトンを引き継いだ。」「被爆者と子供たちを、橋渡しする場を作りたい。」と、不戦の決意を新たにした。

 〈  6. 元特攻隊員 武井敏雄氏 ( 90 ) の話 〉

  ・見出し・・「特攻で死にたくない」「市川で大空襲」「訓練中終戦」

  ・本人の話 ・命を捨てても、戦争に勝てと教育され、 大勢の若者が無駄死にした。こんな恐ろしい教育は、二度と繰り返してはいけない。

        ・若者が、自分のために生きられる世の中が、続いてほしい。

  ・記者のコメント・・75年前を振り返り、武井さんは語った。

 〈   7. 千葉在住・広島被爆体験者 重田忠治氏 (82) の話 〉

  ・見出し・・「目覚めると、地獄絵図」「迫る炎、父救えず無念」

  ・本人の話 ・川に着くと、火傷で皮膚がただれた人たちが、水が欲しいと川へ飛び込んでいく。川にはたくさんの死体が、浮かんでいた。地獄絵図そのものだった。

        ・奇跡的に助かったと、思っている。たまたま熱線を浴びることなく、家が守ってくれた。

        ・75年目の節目になり、生き残った者の務めと考え、当時の記憶をたどり語った。戦争を、二度と繰り返してはならない。平和な日々が続いて欲しい。

  ・記者のコメント ・平成生まれの私に、戦後という言葉に実感が湧かない部分もある。だが生き証人である重田さんは、今だからこそ、伝えたい思いがあった。

           ・これをしっかりと記録し、後世に残したい。

 〈  8.  県忠霊塔 追悼式 県知事参列 〉

  ・追悼式は、昭和29年に忠霊塔が完成して以来、今年で67回目。日清戦争以降の、本県出身の戦没者 5万 7千 243人の名簿が納められている。」

  ・見出し・・「戦没者の冥福祈る」「県忠霊塔 追悼式に知事、遺族ら」

  ・森田知事の話 ・みんな仲良く、世界平和。恒久的な平和を思い誓った。

          ・靖国神社にも、毎年参拝している。命を賭けて頑張ってくれたことは、忘れない。

          ・こういう悲惨な戦争が、二度と起きないことを願った。

  ・遺族会会長 椿唯司氏の話 ・父が戦争で亡くなった。75年経っても、遺族会の気持ちは同じ。

          ・絶対に、我々と同じような犠牲者を出してはいけない。

 マスコミから突かれないように、森田知事の話は中身が何もありません。立ち位置は保守ですが、森田氏は信念のない要領の良い人物です。だから県の遺族会会長の話も、軽い中身です。戦禍に倒れたご先祖に感謝の気持ちがなく、犠牲者と呼びます。これではご先祖様も、浮かばれません。

 「犠牲者」と語るだけで済ませてはいけない、という気がいたします。大切なの命を捧げられた方々への、「哀悼」と「感謝」の気持ちです。

 本日の紹介はここで一区切りとし、残りは明日にします。

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終戦の日の特集記事 ( 全国一斉の恒例行事 )

2020-08-24 17:55:45 | 徒然の記

 毎年のことですが、8月15日の終戦の日が近づくと、共同通信社の特集記事が全国に一斉発信されます。

   「遠のく戦禍の記憶」

  「遺族、最後の一人になるまで」

  「語り続け継承」

 大きな活字で飾られた見出しが、今年も多くの記事を届けました。

 すべてが写真入りの、7~ 8段組みの大きな扱いで、紙面を占有しています。今年は千葉日報の記事を、可能な限り切り抜いてみました。全部で11件ありましたので、日付順に並べてみました。

      1. 8月14日 JR成東駅慰霊碑へ、成東市長献花

      2. 8月15日 元戦艦武蔵・生存者 早川孝二氏 ( 92 ) インタビュー記事

      3. 8月15日 サイパン戦・生存者 上地安英氏 ( 82 ) インタビュー記事

      4. 8月15日 県被爆者友愛会会員 岡田千砂子氏 ( 52 ) インタビュー記事

      5. 8月16日 県遺族会会長 川島義美氏 ( 79 ) インタビュー記事

      6. 8月16日 元特攻隊員 武井敏雄氏 ( 90 ) インタビュー記事

      7. 8月16日 千葉在住・広島被爆体験者 重田忠治氏 ( 82 ) インタビュー記事

      8. 8月16日 県忠霊塔 追悼式 県知事参列

      9. 8月18日 千葉県・空襲体験者 千葉通子氏 ( 82 ) インタビュー記事

    10. 8月19日  第一回学徒動員による勤労学生 峠久雄氏 ( 92 ) インタビュー記事

    11. 8月20日  シベリア抑留 中山輝夫氏 ( 94 ) インタビュー記事

 1 番目の記事は、説明が必要なため、概要を紹介いたします。

 8月13日、JR成東駅は激しい機銃掃射を受け、弾薬を積み停車していた陸軍の貨物列車に引火し、大爆発が起こりました。駅職員15人と将兵27人が、駅舎ごと吹き飛ばされ、犠牲となりました。駅には慰霊碑が建てられ、駅関係者や成東市長らが、毎年献花式を行っています。

 〈   松下・成東市長の談話 〉

  ・ 戦争の過ちを二度と繰り返さないため、75年前に惨事があったことを、後世に語り継ぐことが、私たちの使命。

 〈 当時現場近くで目撃した、住民小川公平氏 ( 85 ) の話 〉

  ・あれから75も年が経ち、社会が平和ボケしている。平和はただでは得られない。努力して、守っていかなければ。

 成東市長の談話も、「東京裁判史観」です。「戦争の過ち」という言葉を、広島の慰霊碑と同じ意味で使っています。氏の頭にはどんな歴史観があるのでしょう。「日本だけが悪かった」「日本だけが間違った戦争をした」と、いつまで、そんな話を後世に語り継ぐ気なのでしょうか。

 住民小川氏の「平和ボケ」は、私が使う言葉と同じ意味ではありません。

 日本を大切にする国民が、「平和ボケ」という時は、「憲法さえ守れば、世界に平和が来る」と主張する「お花畑」の人間を指します。ここで氏が言っているのは、「戦争を語り継ぎ」「戦争を批判し続けない人間」のことを、「平和ボケ」と称しています。

 このように、反日の手にかかると、言葉が逆転します。こんな記事を、戦後75年間も聞かされ続けているのですから、国民がおかしくなる訳です。2.番目以降、あと11件もある「紋切り型の記事」を、どのように紹介すれば良いのか。私は、思案します。

 75年間も続いている「戦後特集記事」ですから、私だけでなく多くの人が、似たような記事に疑問を抱いているはずです。定形化された決まり文句が並び、退屈な記事になってしまいました。11件も紹介するとなりますと、読まされる方も大変ですが、紹介する私も意欲が湧きません。

 スーパーの特売セールのチラシと同じで、中身は代わり映えのない宣伝ですから、記事のタイトルと、本人の話と、新聞社のコメントを、番号順に紹介すれば十分かと、そんな気がしてきました。

  2.件目の記事を、この要領で紹介します。

 〈   2. 元戦艦武蔵・生存者 早川孝二氏 (92) の話 〉

・見出し・・  「重油の海」「奇跡の生還」「沈む戦艦『武蔵』「鮮明に」

本人の話   ・戦争はとにかく悪、全てを破壊する。

・記者のコメント ・「戦争を体験した人たちが、減りつつある。記憶の継承のため、残された時間は少ない。平成生まれの記者たちが、昭和の戦争を令和の世に伝える。

 〈   3. サイパン戦・生存者 上地安英氏 (82) の話 〉

・見出し 「すべて破壊 愚かなもの」「戦禍の島、今も脳裏に」「サイパン戦で家族5人を失う」

本人の話    ・ここで戦いが終わっていれば、沖縄戦や、広島、長崎の原爆はなかったはずだ。 この苦しみは、体験した人にしか分からない。だからこそ、少しでも語り継いでいきたい。 

・記者のコメント・・ ( 本人が、全て喋っているため、無し)

 ここで一区切りとし、次回へ移ります。

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