福田赳夫氏が首相だった頃、米国一辺倒の日本を脱し、アジアに主軸を置く国になろうと、あれこれ努力をしていました。子息の康夫氏の動向を見ますと、どうやらそれは、親中の動きだったのかもしれませんが・・・
私の本題はそこにあるのでなく、福田氏が、米国に気兼ねしながら、日本独自の外交政策を模索していた時、その動きをやや自嘲気味に、「アヒルの水かき」と表現していたことを、思い出しました。
去る6月26日の新聞に、小さな二段組の記事がありました。
「自民党保守系議員 新グループ設立」、という見出しです。それによりますと、自民党の保守系議員が、「保守団結の会」という、新グループを結成したとのことです。稲田幹事長代行が、自民党内に二つの会派を持っていたということを、この記事で初めて知りました。
1. 「伝統と創造の会」 ・・平成18年結成 当初34人
ポスト安倍を目指す、稲田氏が中心となり、靖国参拝など、日本の文化と伝統を守ろうと結成
2. 「女性議員飛躍の会」・・昨年結成 43人
選択的夫婦別姓の勉強会を開始 女性や弱者に寄り添う政策を発信
「伝統と創造の会」に属する議員が、「女性飛躍の会」を作った稲田氏に失望し、新たな「保守団結の会」と言う会派を結成した、と言う内容です。代表世話人は、高島秀一筆頭副幹事長です。
私の驚きは二つでした。
1. およそ防衛大臣に相応しくない服装で、自衛隊員の前で訓示した、危機意識のない稲田氏が、まだポスト安倍を狙っていた。
2. 反日野党が議員がくっついたり離れたり、政権狙いで動いているが、自民党にも、負けずに動いている議員がいた。
自民党の中に、どんな会派があり、どういう動きをしているのか。「護る会」を知るまでは、まったく無知でした。今日の記事を合わせると、私の知る自民党内の新しい会派は、4つになります。
1. 「日本の尊厳と国益を護る会」 代表 青山繁晴 令和元年発足 43名
2. 「日本の新しい未来をつくる勉強会」 代表 安藤裕 令和2年発足 30名 ?
3. 「保守団結の会」 代表 高島秀一 令和2年発足 名 ?
4. 「女性議員飛躍の会」 共同代表 稲田朋美 令和2年発足 43名?
稲田氏が共同代表を務める、「女性議員飛躍の会」 の会派は、二階氏の支援で作られたと聞きますので、最初から論外ですが、他の3つの会派には、自民党を変える萌芽があります。
節操のない離合集散でなく、国益を中心とした若手議員の政策集団なら、期待が膨らみます。互いに切磋琢磨し、本来の自民党を再建して欲しいと思います。無節操な妥協ばかりする古参議員を、乗り越えられるか。これが、課題です。
結果が現れれば、参加する議員が増え、マスコミも無視できなくなります。
こうした若手議員諸氏の動きを、「アヒルの水かき」と表現しました。親中派の故福田氏の言葉なので、気に入らないかもしれませんが、「水面下での苦労」と言う意味では、適切な表現だと思います。途中で挫折したり、変節したりせず、期待する国民を忘れず、地道に頑張って欲しいと、エールを送ります。
小さな記事でしたが、千葉日報の二ユースは、日本を照らす希望の灯でした。小さくても、「武漢コロナ」を吹っ飛ばし、政界を走る閃光のように、たまにこんな記事があると、生きている甲斐があります。