反日・左翼村上先生の、三回目の講義です。今回は、「皇族の方々の権利・義務」について教わります。
一体、皇族の方々は、庶民とどのように異なっているのか、知っているようで知らないことが多くあります。息子たちのためにも、決して無駄にならない、大切な知識だと思います。余計なことですが、村上氏は、この章のタイトルを「皇族の権利義務」と、ぶっきらぼうに付けています。そろそろ失礼な叙述がはじまります。
「明治後期から、大正末に至る皇室儀制の整備によって、」「近代天皇制国家の要をなす、皇室の地歩が確立した。」「皇室典範と、皇室に関する諸法令は、」「天皇以下皇族の、敬称、籍、権利義務等を、確定した。」
「敬称は、皇室典範第17、18条により、」「天皇、太皇太后、皇太后、皇后は、陛下、その他の皇族は殿下とされた。」「陛下の陛は、宮殿に登る階段のことで、」「階段の下にいる、近臣の取次で、やっとその声が耳に達するほど、」「尊い人という意味での敬称である。」
そう言われますと、平安時代を描く映画などでは、天皇は決して直接話をされず、側にいる近臣を通じて言葉を伝えておられました。
「天皇以下の皇族の籍は、一般国民の戸籍とは異なり、皇統譜 ( 天皇・皇族の身分と系統とを登録する典籍 ) 、に記載される。」「古代以来の伝統に従って、天皇に姓はないが、」「皇族は宮号を持ち、新たな宮号は、天皇から授けられる。」
「皇族家 ( 宮家 ) は、十四家あり、」「その格式は、秩父宮、高松宮、三笠宮、」「閑院宮、東伏見宮、伏見宮、山陛宮、」「賀陽宮、久邇宮、梨本宮、朝香宮、」「東久邇宮、北白川宮、竹田宮、の順とされた。」
「皇族は、特権として、」「皇位継承の権利、公職に就く権利、一般法令を適用されない権利、」「栄誉権、財産上の特権等を有していた。」「公職に関しては、皇族の成年男子は、摂政に任ぜられること、皇族会議員となること、」「枢密院会議に参加すること、貴族院議員となることを認められていた。」
戦後になり、制度のほとんどが無くなりましたが、そこは詳しく書かれていません。宮家も減りましたし、枢密院も貴族院も無くなりました。まして次の記述は、昔のお話となりました。
「皇太子、皇太孫は、満10年に達すると、陸軍、海軍の武官に任ぜられ、」「その昇進は、内閣でなく、宮内大臣の上奏で、昇進することとされた。」「また、親王、 王は、満18年に達すると、陸海軍の武官に任ぜられ、 」「欠員を待たず、ただちに昇進することが定められた。」
ここで別途に調べ、親王と王について、説明をします。現行の皇室典範での規定ですから、昔とは違っているのかも、知れません。ただ、参考にはなります。
息子たちに言います。皇族の方の敬称とともに、親王と王の規定においても、直系男子という血統が守られている点に、注目してください。皇室を守るためには、男系でなくなてならないという法則が貫かれています。
[ 親 王 ]
天皇の嫡出皇子と,嫡男系嫡出の皇子系の男子とをいう。女子ならば内親王という。
[ 王 ]
天皇からみて直系で、嫡男系嫡出の、三親等以遠の男性に与えられる。皇室典範で定められた敬称は殿下。
男女平等の時代だから、「女性宮家も、女系天皇も良いではないか。」と、最もらしい意見が最近そこここで聞かれますが、皇室を守る国民は、反対しなくてなりません。結婚した女性皇族の方が、皇族を離れ、一般庶民となられる仕来りには、ご先祖様の叡智が込められています。
卑近な例が、婚約を発表された眞子様にあります。結婚され、皇族のままであるとすれば、婚約者である小室氏は、皇族になります。そして将来の天皇である、悠仁さまの義兄となられます。
女性週刊誌を中心として、小室氏とその家族は、金銭に絡む芳しくない噂を書き立てられています。小室氏自身も野心に燃える青年で、生活の当てもないのに、眞子さまに結婚を申し出ました。銀行勤めを辞め、国際弁護士になると言って、法律事務所に席を置いたり、米国のロースクールへ留学したり、腰の定まらない人物です。
眞子さまの地位と財産を狙い、大胆にも近づいたと、世間は小室氏を胡散臭い人物として眺め、眞子さまとの結婚を祝福していません。若い男女の恋につきましては、自分の過去を振り返っても、他人にとやかく言う資格がありません。
しかし皇室を守るという、国民の立場からすれば、お二人の結婚には反対するしかありません。「明るい笑顔のあふれる家庭を」と、お二人は望まれていますが、私の目には、厳しく、暗い家庭が見えるだけです。小室氏のような怪しげな人物が、悠仁さまの義兄であるなど、国民感情としては拒絶反応があるだけです。
このように、女性皇族の結婚相手には、皇室の伝統と品位を守るにふさわしくない男性が、現れることがあります。もしも彼が野望に燃えた、金銭欲の塊だったとすれば、皇室は内部から混乱し、やがて崩壊いたします。だからこそ、いにしえのご先祖さまたちは、直系男子の皇位継承にこだわりました。
直系男子ならば、皇室の中で、幼少の時から天皇にふさわしい教育を受け、いわゆる帝王学を学ばれます。また、結婚のご相手にしましても、親である両陛下はもちろんのこと、皇室を守る宮内庁の関係者たちが、間違いのないように、様々な手立てを致します。女性皇族の恋愛や結婚には、このような手厚い仕組みがありませんので、今回のように、「好きだから、結婚する。」という、眞子さまの例が現れます。
これもまた眞子さまだけの責でなく、「開かれた皇室」という、戦後の風潮が作った結果です。「結婚は、両性の合意で成立する。」と憲法が規定し、たとえ親でも、干渉することはできません。皇室の伝統や文化や、国民との関係が教えられていないのであれば、眞子さまの愛に誰も反対できません。戦後の民主主義教育では、眞子さまのなされていることは、正しい行為だからです。
これ以上を述べますと、大切な皇室を批判することとなりますので、止めたいと思います。息子や、訪問される方々に分かっていただきたいのは、私が述べているのは、「男系天皇を守る」ことの重要性です。眞子さまや、小室氏への批判がメインではありません。
現在の日本は、「皇室の崩壊」の危機にあります。著者である村上氏は、共産党員でしたから、崩壊を望んでいるので本望でしょうが、多くの国民はそうでありません。氏の著書を好機として、今一度、皇室について考えたくなりました。危機にあるのなら、なおさらのこと、眼をそむけず、真摯に向き合いたいと思います。
日本を大切に思われる方が、共に考えていただければ、ありがたいと思います。浅学非才、偏見に傾きがちな私に、ご指導、ご鞭撻のほどをお願いいたします。